【巨人】阿部、日本一奪回へ２０１８年目標は“３感王”

　巨人・阿部慎之助内野手（３８）が２日、２０１８年の目標として“３感王”になると宣言した。チーム最年長男はＶ奪回、日本一へ向け、３つのノルマを自身に課し、独自のテーマで新生・巨人を引っ張る決意を示した。

　第１のキーワードは「安心感」だ。プロ１８年目を迎えるシーズン。チームのいい時、悪い時も見てきた。バットだけでなく、捕手目線での投手への助言も含め、存在感は攻守に絶大だ。「試合でもそうだし、ベンチにいたりしても安心感を与えられれば」。起用法にかかわらず、首脳陣や若手にとってここ一番でのよりどころとなることを目指す。

　さらに目指すべき境地は「一体感」。チームが頂点に立つため、それぞれが与えられた役割で最大限の力を発揮することが大事だという。「俺一人が頑張っても勝てない。金をもらっている人がやらないといけない」。主将の坂本勇とともにチームを鼓舞し、団結させていく。

　そして第３の狙いは「安定感」だ。昨季は３、４月には打率３割を超え、スタートダッシュに成功した。だが、他の月は通算２０００安打を達成した８月を除いて２割５分に届かなかった。「９、１０月にも打てるように。コンスタントに結果が残せるように」。今季は調子の波をなくし、１年間安定した成績を目指す。

　現在はグアムで単独自主トレ中。巨人の生え抜きでは王、長嶋に続く史上３人目の４００本塁打まで、残り１２本に迫った。大記録も目前に控えるシーズンへ、牙を研いでいる。個人の目標、さらには悲願の日本一へ。圧巻の成績で歓喜をもたらす。（玉寄　穂波）