【林家三平のドームすいません】「開幕戦は『１番・橋本到』推し」

　明けましておめでとうございます。今年のジャイアンツはどうなるのか。期待と不安が入り交じっています。チームのスローガンは「奮輝」に決まりましたね。今の巨人には、このフレーズはぴったりだと思います。

　３年連続で優勝を逃しています。１位の広島には１６・５ゲーム差をつけられ、総得点は２００点も少なかったんです（５３６点）。今の巨人の現実です。若手の成長、新戦力の台頭がないと、この差は埋められない。そういう意味でも選手は「ふんき」しないといけないと思います。

　昨年末、日テレジータスで、徳光和夫さんの「週刊ジャイアンツ　大忘年会ＳＰ」に出させて頂きました。番組内で、１８年シーズンの「夢オーダー」を披露したのですが、ゲレーロが加入するなど、収録時から戦力構成が変わりました。そこできょうは「夢オーダー」の改訂版を披露したいと思います。

【夢オーダー】

〈１〉橋本到（中）

〈２〉マギー（二）

〈３〉坂本（遊）

〈４〉ゲレーロ（左）

〈５〉阿部（一）

〈６〉長野（右）

〈７〉岡本（三）

〈８〉宇佐見（捕）

〈９〉菅野（投）

　「吉川尚も小林も陽岱鋼選手もいないじゃないか」って言われるかもしれません。これ、あくまでも開幕戦の予想オーダーです。３月３０日の東京ドーム、相手は阪神、先発はおそらく右のメッセンジャーでしょう。あくまでも対メッセを意識した打順です。

　トップバッターには橋本選手を推したい。大きいのも打てる。脚力があってひたむきさもある。「いたる」と下の名前でファンから愛される存在です。そこからマギー選手の長打でつないで主軸へ。４番はゲレーロ選手で決まり。５番にはメッセとの対戦経験が豊富な阿部選手を置いて打点を挙げてもらいます。捕手は宇佐見選手。開幕戦で結果を残せば、小林選手を脅かす存在になるはずです。

　吉川尚選手は二塁の守備力も格段に向上したと聞きます。リード面で絶対的な信頼のある小林選手と一緒に吉川尚選手をゲーム途中で投入すれば、守備固めの効果も高いと思います。

　吉川選手が攻守で結果を出し続ければ、マギー選手は三塁へ、三塁の岡本選手は一塁へ回りますが、阿部選手も簡単にはスタメンを譲らないでしょう。外野には陽選手、亀井選手もいます。

　こうして見ると、今シーズンの巨人はショートとレフト以外は、どこもポジション競争がありそうです。今年は２年ぶりに巨人キャンプを見に行って、自分の目で「今の巨人」を探ってくるつもりです。