【巨人】ドラ2岸田、俊足・強肩・強打で捕手レギュラー奪う

スポーツ報知
ヤングリーグ・兵庫タイガースの激励会で現役選手らと記念撮影する岸田(中央=カメラ・渡辺 了文)

 巨人のドラフト2位、岸田行倫(ゆきのり)捕手(21)=大阪ガス=が4日、レギュラー争いへ名乗り出た。俊足、強肩、さらには強打と3つの長所を兼ね備えるルーキーは「やるからにはチームの正捕手、引っ張っていけるような選手にならないといけない」と力強く言い切った。

 自身の魅力を生かす。50メートル走は6秒2で駆ける俊足の持ち主。報徳学園高では遊撃手としてプレーした経験もあり、瞬発力は抜群だ。社会人日本選手権では盗塁も決めた。捕手としても俊敏さは大きな武器になる。

 バットでも勝負できる。社会人時代は主に5番を任された。中距離ヒッターとして確実性の高い打撃を意識している。高校時代は投手として甲子園でも登板経験があり、遠投110メートル。二塁送球のベストは1・78秒と強肩は言わずもがなだ。「自分の良いところを出していければ」と意気込んだ。

 この日は兵庫・西宮市内のホテルで中学時代に在籍したヤングリーグ・兵庫タイガースの激励会に参加。同チームのユニホームは阪神とうり二つの縦じま模様だ。3月30日からの開幕カードが阪神戦(東京D)ということもあり、開幕1軍、さらには開幕スタメンへの思いもさらに強くなる。まずは4日後に控えた新人合同自主トレ、そしてキャンプでアピールすることが重要だ。

 「捕手は全員がライバルだと思う。焦りすぎず、自分のペースで良いプレーができるように時間を大事にしたい。楽しみもあるけど緊張も半分ありますね」。すでに元日から始動している岸田。勝負の世界へ踏み出した。(玉寄 穂波)

 ◆岸田 行倫(きしだ・ゆきのり)1996年10月10日、兵庫・川西市生まれ。21歳。報徳学園では遊撃、投手もこなし、2、3年時にセンバツ出場。甲子園でも登板。高3時には「U18アジア野球選手権」の高校日本代表で岡本とチームメート。二塁送球のベストタイムは1・78秒。50メートル6秒2の俊足も武器。176センチ、80キロ。右投右打。

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