【巨人】小林が危機感!「横一線」正捕手サバイバル打ち勝つ

スポーツ報知
自主トレのため、サイパンへ出発した(左から)小林、田中貴、日本ハムの大田(カメラ・橋口 真)

 巨人の小林誠司捕手(28)が4日、ゼロからのスタートでサバイバルを制し、正捕手の座を勝ち取ることを宣言した。この日は田中貴、日本ハム・大田とともに成田空港から自主トレ先のサイパンへ出発。昨季、G捕手陣では最多138試合に出場したが、今季に向けて「捕手は競争。横一線だと思いますし、競争で勝っていかないと」と決意表明。自主トレでは課題の打撃力を磨き、宇佐見やドラフト2位の岸田、同3位の大城らを含めた“捕手大戦争”に勝ち抜き、扇の要に君臨する。

 小林が死に物狂いで、たった一つの座を奪いにいく。昨季は捕手陣ではチーム最多の138試合に出場。盗塁阻止率は3割8分で12球団1位を記録し、ゴールデン・グラブ賞を獲得するなど実績も積んだ。それでも、まだまだ確固たる地位を築いたとは思っていない。

 「捕手は競争だと言われている。横一線だと思いますし、競争で勝っていかないといけない。キャンプからどんどんアピールしていかないといけない立場なので、しっかり(自主トレで)仕上げていきたい」

 昨季限りで41歳の相川、36歳の実松らベテラン捕手が巨人を去り、チーム最年長捕手となった。由伸監督は正捕手について、小林や打力のある宇佐見、新人の岸田、大城らを含めて、競争させる方針を打ち出している。そうしたことを理解しているからこそ、小林は春季キャンプ初日から猛アピールする決意でいる。

 昨季はグアムで阿部とともにマンツーマン自主トレを行ったが、今回は捕手のライバルでもある後輩の田中貴を引き連れてサイパンで自主トレを行う。昨季の打率2割6厘は規定打席到達者の中で12球団ワーストだっただけに、「打たないといけないと思っているので、しっかりバットを振っていきたい。秋から続けてきたことをやる」。1日1500スイング超を振り込んだ秋季キャンプ同様、温暖な地で振り込み、打撃強化を図る考えだ。

 自身の打撃力向上がチームの得点力アップにつながることも自覚している。今オフのイベントでエース・菅野が「間違ったらホームランあるよ、という9番打者がいたら、誠司(8番が多い小林)も楽になると思う」と発言。そのことを伝え聞くと「『自動アウト』と言われないように、ちゃんと打てるように努力します。(8、9番で)つながったら得点力も上がる」。守備だけの男を脱却し、攻守でチームに欠かすことの出来ない唯一無二の存在になれば、おのずとチームの覇権奪回も近づくはずだ。(後藤 亮太)

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