【巨人】坂本、3年で名球会へ「170安打は最低ライン」

スポーツ報知
去年の12月にハワイで自主トレした坂本。逆襲のシーズンの先頭に立つ

 巨人の坂本勇人内野手(29)が5日、3年以内の名球会入りを目標に掲げた。プロ11年間で1559安打と驚異的なスピードで安打を量産するが「シーズンで170安打は必要。そこを最低ラインに」と自身に課し、20年シーズンの2000安打達成を視野に入れた。脇谷亮太内野手(36)、亀井善行外野手(35)、石川慎吾外野手(24)は自主トレ先のサイパンへ出発した。

 偉業は、はっきり視界にとらえている。2000安打まで残り441安打。この先の積み重ねがV奪回へつながると考えているから、坂本勇はノルマを設定した。

 「四球の数とか打順にもよりますが(打率)3割をクリアするには、僕の感覚としてはシーズンで170安打は必要になると思います。走者がいなければ出塁して、走者がいる場面ではしっかりかえせるように。そこ(3割)を最低ラインに頑張りたいです」

 今年も3番に入ることが有力視される。1、2番を生かすポイントゲッターとして、4、5番をアシストするチャンスメーカーとして、坂本勇の役割は大きい。3シーズンとも170安打なら20年の7月中に2000安打に到達する計算になる。同月の24日はくしくも東京五輪が開幕する日だ。同月の14日までに最年少2000安打を達成し、24日に五輪開幕。そんな「未来予想図」を描けるのも坂本勇ならではだ。

 鍵になるのが、昨季の反省だ。開幕からの好調から一転、疲労がピークに達した8月以降に失速。157安打で打率2割9分1厘に終わり、チームも初めてCS進出を逃した。「体に疲れが出てくる中で、どうやって乗り切るか。143試合とも全部出ないことには150安打するのも難しいと思うし、まずは強い体をつくらないといけない」。下半身に蓄積したダメージから一気にフォームを崩したことを踏まえ、昨年12月から国内外を拠点にすでに本格的なトレーニングを開始。キャンプ前の総仕上げへ、この日は新たな自主トレ地へ出発した。

 昨年12月には、ハワイで名球会総会が開かれた。王貞治氏らレジェンドたちが勢ぞろいし、初参加だった阿部からは「勇人は早くこっちに来て、重圧から俺を救って」と“救援要請”された。「阿部さんが重圧を感じるって、相当ヤバイんでしょうね…」と驚く坂本勇だが、そのうれしい試練は2年後に待っている。

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