【巨人】由伸監督、星野監督の言葉刻む「巨人が強くないとダメだぞ」

スポーツ報知
15年、トークショーで同席した星野氏(右)と笑顔を見せる高橋監督

 巨人軍の面々も、星野氏の突然の訃報に驚きを隠せなかった。高橋由伸監督(42)は「私が監督になってからお会いする度に『巨人が強くないとダメだぞ』と激励していただきました。その言葉は私の胸に常に刻まれています」と別れを悔やんだ。昨年11月に行われた星野さんの野球殿堂入りを祝う会での再会が最後に。「お元気そうだったので本当に驚いています」と、現実を受け止められないようだった。

 坂本勇も、大きな影響を受けた一人。07年の北京五輪プレ大会のメンバーとして、星野監督の下で戦い「初っぱなの練習で、ファースト手前で走るスピードを落としたら、めっちゃ怒られたのを覚えています」と振り返った。いつでも全力プレーを心がける、今の勇人の原点。「気の抜けたプレーにはすごく厳しかった」と寂しげに話した。

 同年12月に行われた北京五輪アジア予選には、阿部が選出された。星野監督から正捕手に指名されると、3試合で13打数10安打と爆発。大会MVPに輝き、本戦出場へと先導した。「試合が始まった瞬間からスイッチの入り方がすごかった。勝負への姿勢、執念など見習いました」。数秒の間を空け、「悲しい。人の命ってあっけない。何が起こるか分からない」。こう、しみじみとつぶやいた。

 いつでも巨人をライバル視し、球界を盛り上げてきた。そんな闘将とは、2013年の日本シリーズで戦ったのが最後となった。楽天の先頭に立って指揮を執る熱い姿は、今でも、巨人ナインの目に焼き付いている。

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