【巨人】杉内、母からの手紙に「40歳現役」&「150勝」で恩返し誓う

スポーツ報知
 野球教室に参加した杉内(中央)は、少年たちの前でストラックアウトに挑戦した(カメラ・岩下 翔太)

 巨人・杉内俊哉投手(37)が13日、母の思いを胸に「40歳現役」へと突き進むことを決意した。熊本市内で復興野球教室に参加。左肩痛などの故障に苦しみ約2年間、1軍登板から遠ざかっているが、あと8勝に迫った史上49人目の通算150勝を目指して、「工藤(公康)さん、三浦大輔さんのような息が長い(選手に)。1勝1勝、目指すはそこ」と意気込んだ。

 胸が熱くなった。野球教室後のトークショー。母・真美子さんからの手紙が紹介された。

 「一年一年大事に過ごし、大好きな野球を思いっきりやって、チームのために自分のために力を果たしてほしいと思います。投げる姿、息子の笑顔をファンの皆様にお見せできれば最高です。私が強く願っています」

 杉内は照れ笑いを浮かべながら、言葉の一つ一つを胸に刻んだ。より一層、1軍で投げたいという思いが強くなった。現在、鹿児島・薩摩川内市内で自主トレ中。昨季は左肩を痛め、11月頃からキャッチボールを控えていたが、順調に調整を続ける。「恩返しをしたい。家族を含め投げている姿を見せたい」と語気を強めた。

 女手一つで育ててくれた真美子さんからは「言われたことは最後までやり通せ」と教わった。今年でプロ17年目。10月には38歳になる。プロで続けていく難しさを実感する毎日だ。それでも通算150勝とともに、「40歳現役」にはこだわっていきたい。「こんなに勝てる、10年以上できるとは思っていなかった。頑丈な体にしてくれた親に感謝です」。一日でも長く、そして太く。まずは今季、復活の白星を最愛の母へとささげる。(玉寄 穂波)

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