【巨人】戸根、母の故郷・フィリピンで単独自主トレ「ハングリー精神学びました」

スポーツ報知
キャッチボールをする戸根

 巨人の戸根千明投手(25)が17日、今季は“ハングリー精神”をテーマに臨む意向を明かした。母がフィリピン人という縁で昨年12月に約3週間、同国で単独自主トレを行った。現地では「ハングリー精神を学びました。(昨オフに自主トレを行った)アメリカとはまた違ったことを学びました」と振り返った。

 戸根は首都・マニラの南に位置するダスマニリャスという町で時を過ごした。ゴミ山に上り、ゴミを拾って生活する子どもたち。生きることに必死な姿を目の当たりにした。それでも、すれ違えば笑顔であいさつを交わす、陽気で明るい姿に胸を打たれた。「自分から行動を起こさないと死んでしまう環境。みんな生きるために頑張っている」

 同国はバスケットボール、クリケット、ボクシングなどが人気で、野球が普及していないことを実感。戸根は近所の子ども約30人に野球教室を開催し、キャッチボールを教えた。「みんな身体能力が高い。もっと野球をしてくれれば」とさらなる普及を望んだ。

 単独トレでは大学の陸上競技場を使い、ウェートトレやキャッチボールなどを行った。昨季は1軍で6登板、防御率6・75に終わっただけに、巻き返しに燃えている。この日はG球場で汗を流し「投手の制球、ゲームメイクの能力を大事にして、任されたところをこなせるように」と意気込んだ。ハングリー精神を胸に、勝利の方程式へと食い込む。(玉寄 穂波)

巨人

×