【巨人】菅野、若手“アシスト役”宣言…重圧なくすため「連敗止める」「カード頭取る」

スポーツ報知
ハワイでの自主トレを終えて帰国した菅野

 巨人・菅野智之投手(28)が20日、羽田空港着の航空機で自主トレ先のハワイから帰国。昨季、沢村賞を獲得した絶対的エースは、若手の“アシスト役”になることを宣言した。

 菅野が小麦色の精悍(せいかん)な顔つきを一層、引き締めた。斎藤投手コーチは15日のスタッフ会議で「先発陣で70勝」という高いハードルを設けた。それを伝え聞くと「僕がなるべく多く勝って貢献したい。(若い投手が)投げやすい環境を意識してやっていきたい」と力を込めた。

 ノルマを達成するためには菅野、田口の2本柱に加え、さらなる戦力の台頭が不可欠だ。「あまり若い選手に重圧がかからないように。(僕が)カードの頭を投げるんだったらしっかり取ったり、連敗中だったらそこは止めたり、流れを作りたい」。若手が緊張せず、思う存分に力を発揮出来る“下地ならし”をする。

 宮国ら後輩投手を引き連れ、約1か月間行った自主トレでは「みんな意識高くて、自分にも刺激になった。お互いにいい時間を過ごせた」と若い芽の息吹を感じている。自らも当然、歩みを止めず新球としてシュートしながら沈む高速シンカーにも挑戦。キャンプで捕手の意見も参考に、完全にモノにする。「去年は悲しいことに長いオフシーズンで、体重も増加したので。その分は落としました」と2キロ程度絞るなど、肩を含めた体の仕上がりは順調。自分が勝つだけでなく、周りも勝たせる。それも菅野が自らに課すエースの仕事だ。

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