【巨人】吉川尚、二塁取りへ守備力アピール「捕れる打球は全部捕っていく」

巨人の吉川尚輝内野手(22)が27日、二塁のレギュラー奪取へ、春季キャンプ中の実戦8試合での守備率10割を目標に掲げた。この日は他のキャンプ1軍メンバーとともに、28日から始まる宮崎合同自主トレのため現地入り。期待の2年目は「守備ではミスなくいけるのが一番」と宣言し、自慢の守備力を首脳陣にアピールする。また打撃面でも、1日約1500スイングをこなした秋季キャンプ同様の振り込み量で鍛錬し、攻守ともにレベルアップを目指す。
淡々とした表情とは対照的に、言葉には自然と力がこもった。初の春季キャンプ1軍スタートとなる吉川尚は、二塁の定位置取りへまずは自身のストロイングポイントで勝負する考えを明かした。2月は紅白戦、練習試合、オープン戦を含めて8試合が予定されているが、「守備ではミスなくいけるのが一番。確実にアウトにできるものはしっかりとさばいて、捕れる打球は全部捕っていけるように必死にやっていきたい」。まずは実戦での守備率10割を最大の目標に掲げた。
二塁のレギュラー候補には、山本、新人の田中俊、若林ら同世代の選手が名を連ねる。その中でも16年ドラフト1位の吉川尚は、由伸監督が「能力、持っているものは楽しみ」と期待を口にする逸材だ。それに応えるために、まずは高い身体能力を生かした広い守備範囲と、堅実さを首脳陣にアピールする。「簡単なゴロをいかにしっかりとさばいていけるか。難しい打球でも丁寧にやっていきたい」と意気込んだ。
守備だけではなく、打撃面でも進化を遂げる。秋季キャンプでは1日約1500スイング近くを振り込んできた。「しっかりと振っていかないといけないので、振り込んで力をつけていきたい」と、春季キャンプでも継続していく予定。宮崎キャンプでの11日間(休養日をのぞく)では、計1万5000スイング超のハードトレーニングを自らに課すつもりだ。
この日は1軍合同自主トレに向けて、他のメンバーとともに空路で宮崎入りした。いよいよ始まる2年目のスタートへ「結果を残さないとジャイアンツではレギュラーを取れない。少しでもスケールアップして、いいアピールをしたい」と背番号0。チームの長年の課題とされる正二塁手不在は、この男が埋めてくれるだろう。(後藤 亮太)