【巨人】大江、杉内投法で「田口さん超える」

巨人の大江竜聖投手(19)が28日、杉内の「3つの教え」を胸に「田口超え」を目指す決意を示した。今オフは同じ左腕で憧れの杉内に志願し、鹿児島で合同自主トレ。大先輩から技術面の金言をもらった。
〈1〉脱力しろ 「杉内さんには、足を上げる時に力を入れないように教わりました。やる気のない感じに見せて強い球を投げる。杉内さんのキャッチボールは本当に勉強になります」
〈2〉あごを引け 杉内からは「右足を上げる時にあごが上がる」と指摘された。「あごを引いた方が体幹が安定すると教わりました」
〈3〉スライダーは腕を振れ 杉内のスライダーのように鋭く曲げるコツを教わった。「なるべく打者寄りでリリースし直球より腕を振るように言われました」
1年目の昨季は2軍で先発として12登板4勝3敗、防御率2・30。今年の1軍デビューを目指す期待の星だ。同じ左腕の田口も2年目に1軍初登板から3勝してきっかけをつかんだ。
「田口さんを超えないと1軍で投げさせてもらえないと思いますし、そういう目標を持たないといけない。今年は1軍で勝たないと。2年目は大事な年」
師匠の杉内は「直球は田口より良い。自分から自主トレお願いしますと言ってきた。僕は1年目に先輩に言えなかった」と素質と貪欲さを高く評価した。
大江はこの日、G球場でキャンプ2軍選手の合同自主トレに参加。各自でメニューを決めるランニングでは「練習をやらないと先輩に追いつけないので」と30メートル3往復走を黙々と走り込んだ。(片岡 優帆)
◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年1月15日、神奈川・座間市生まれ。19歳。中学時代は横浜ヤング侍に所属し、エースで全国大会に出場。二松学舎大付高では1年夏と2年春に甲子園出場。昨季は2軍で4勝3敗、防御率2・30。直球は140キロ台後半。173センチ、78キロ。左投左打。年俸500万円。