【巨人】畠、あるぞ東京五輪侍 来月豪州戦で代表候補入り

スポーツ報知
ブルペンで投げ込む畠

 あるぞ畠、東京五輪―。巨人の畠世周投手(23)が、「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」のオーストラリア戦(3月3日・ナゴヤD、4日・京セラD)で、代表候補に挙がっていることが2日、分かった。この日、巨人の宮崎キャンプを視察した侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)は、五輪で投打の柱として期待した坂本勇、菅野に加えて若手にも注目。今後の成長次第では、畠や池田らにも五輪出場のチャンスが出てきそうだ。

 巨人のキャンプを視察した稲葉監督は、2年半後の大舞台に向けてイメージを膨らませた。まず、金メダルを目指す上で、東京五輪に欠かせない坂本勇と菅野に大きな期待を寄せた。

 坂本勇からは「東京五輪を目標にしています」と熱意を伝えられ、「代表経験もたくさんある。チームをまとめられる選手になってくれたらいい」と、リーダーに指名。続けて、昨年のWBCでも活躍した菅野を「日本のエースと思っている」と大黒柱と位置づけた。

 主将とエースを託す投打の両輪にとどまらず、巨人勢への注目度は高い。WBCでは小林が勝負強さを発揮し、24歳以下の若手中心で臨んだ11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでは、田口が決勝で7回無失点と好投した。3月の強化試合について、稲葉監督は「(若手で)名前が挙がっている選手が何人もいる」と説明。球団関係者によると、侍ジャパン経験者以外からも、畠らが候補に挙がっているという。

 昨季は7月以降に6勝を挙げ、防御率2・99。72回1/3で72K、8・96という高い奪三振率で将来性を示した。2月中に決定する強化試合出場メンバー28人のうち、筒香(DeNA)ら6人は決定。畠らが入った“ロースター”には約40人が名を連ねているとみられる。昨季フル回転した菅野については、稲葉監督が「実力は分かっている」と全幅の信頼を置いており、調整を優先させて出場を見送る模様。同時に「いろいろな選手が出てきてくれるとうれしい」と、新戦力発掘に力を注ぐ考えで、畠ら若手がメンバー入りする可能性は十分にある。

 巨人からは坂本勇、小林、田口の侍ジャパン経験者に加え、畠と中継ぎ左腕の池田が代表候補入り。今後、各球団のキャンプ、実戦を視察した上でメンバーを絞り込むことになるが、伸び盛りの畠、池田に対する期待値の高さが証明された形となった。「2020年まで、いろいろ試せるのはこの1年。その中で、若い選手にどうジャパンで経験させるかを考えないといけない」と稲葉監督。今年1年の成長度合いによって、ヤングGにも五輪出場のチャンスが広がってくる。

巨人

×