【巨人】菅野、高速シンカー2種類投げ分け 高難度の新魔球に小林「いい!」

スポーツ報知
ブルペンでの投球練習を終えた菅野(左)は、小林と笑顔で話をする

 巨人の菅野智之投手(28)が2日、新球・高速シンカーを2種類披露した。右打者の内角低めに鋭く沈む軌道を入念に確認。「握りをいろいろ考えて、深めにしたりして、カウントを取る球と(より落差の大きい)空振りを取る球の2種類使えれば」という高度な技術に、捕手の小林も絶賛した。

 縦に落ちる高速シンカーに菅野が「今のいいでしょ」と聞くと、同学年の小林は「今のいい!」と返した。その後も女房役は「ナイスボール」と連呼。全52球中10球投じて好感触を得た。

 菅野と小林は、以前から「落ちる球の精度が上がれば楽になる」と話し合ってきた。エースはハワイ自主トレで試行錯誤。シュートしながら沈む魔球・ワンシームの握りを改良し、オンリーワンの高速シンカーを開発した。人さし指も中指も縫い目にかけないため制球が難しいが、それを操り、投球の幅がさらに広がった。

 シンカーが加わることで「打者が落ちる球を意識してくれると、低めを振りたくないと思って目線を上げる。そうすれば、もっと高めの真っすぐで空振りを取れる」と考えている。視察した由伸監督も「全ての球が一級品の投手。球種が増えて打者は嫌なんじゃないですか」と期待した。

 すでに開幕投手に決定。この日は低めに力強い直球も決め、万全の状態を披露した。(片岡 優帆)

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