【巨人】岡本“バズーカ”、サク超え7発全弾130メートル級

スポーツ報知
日が西へ傾く中、居残りのロングティーでバットを振り込む岡本(カメラ・矢口 亨)

 巨人の岡本和真内野手(21)が2日、フリー打撃で今キャンプ“チーム1号”を放った。135スイングで7発とやや控えめではあったが、全弾がスタンド中段への130メートル級。「まだ練習なので何とも言えないです…」と言いながらも、「去年の映像を見たら、全然打球が飛んでいなかった。それと比べればいいのかなと思います」と手応えを口にした。

 ふわりと上がっただけに見えた打球は、空中でどんどん弧を大きくした。無人のサンマリン宮崎左翼スタンドに打球が飛び込むと、客席をたたく音が豪快に響いた。午後のフリー打撃。32スイング目で一発たたき込むと、4発目は左中間席へ推定132メートルの特大弾で、全て左方向に合計7発。「まだまだですけど、遠くに飛ばすことと、バットを強く振ることを意識してやっています。チーム1号? 1番目に打たせてもらったんだし、当たり前じゃないですかっ!」と笑った。

 オフの間は打撃フォームを試行錯誤してきた。構えた際のスタンス幅を狭くして軸足に体重を乗せやすくし、打球を上げるために目線もやや上げた。「ボールに角度をつけるために、そこを意識しながらやっています。形が悪いと強く振れないので。でも、ボールに力を伝えることを考えれば、自然と形は良くなるのかな、とも思います」。形ありきではなく、飛距離を伸ばすところから逆算もしながら、フォームを微調整しているという。

 その新フォームの影響なのか、それとも新背番号「25」の効果か。少しずつ、らしさが見えてきた。「『ホームランを何本』という目標はないんですけど、村田(修一)さんから『最低でも2ケタ打たなかったら許さないぞ』と言われているので、たくさん打てるように頑張ります」。チーム待望の和製大砲が、目を覚まそうとしている。(尾形 圭亮)

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