【巨人】坂本勇、衝撃の新打法!打率9割!

スポーツ報知
フリー打撃でヒット性の当たりを連発した坂本勇(後方は由伸監督=カメラ・佐々木 清勝)

 巨人の坂本勇人内野手(29)が4日、宮崎キャンプ4日目のフリー打撃で94スイングで安打性85本を放ち、驚異の安打率90%をマークした。今季から習得を目指す左足の上げ幅を抑えた新打法は目線のぶれが抑えられる効果が期待される。16年には首位打者に輝いた主将が、更なる進化を遂げている。

 右前に打球を落としたかと思えば、今度は左翼線へ鋭い打球を飛ばした。宮崎キャンプ第1クール最終日の午後に行われたフリー打撃。今キャンプ最多1万8000人が集まったサンマリンスタジアムには、坂本勇の奏でた打球音が鳴りやむことはなかった。

 長谷川打撃投手を相手に52スイングで安打性48本を放つと、カーブマシンでは42スイングで安打性37本。途中には右前へ4球連続、右中間、左前には3球連続と広角へ打ち込んだ。さらに17本連続安打をマークするなど、安打率は驚異の9割を記録した。本人は「まだいろいろと試している段階だからね」と至って冷静だったが、その数字がすごさを物語っていた。

 WBC出場に向け、早めの調整を行った昨年。キャンプ2日目に、当時の小久保裕紀代表監督が見守るなか行ったフリー打撃での安打率は6割超だった。そのことから考えても、現在の調子の良さがうかがえる。

 新打法の効果が、少しずつ表れているのかもしれない。昨年まで地面から20センチほど上げていた左足の上げ幅を、10センチ以下に抑え、すり足気味にも見える“2018年版新打法”の習得に取り組んできた。

 左足の上げ幅を抑えたことによって、頭の上下動が小さくなり、その分目線のぶれが抑えられるという利点がある。勇人は「まだまだこれからですね」と話すが、長谷川打撃投手は「打ち損じが少なかった。どんなボールでもしっかりと打っていました」と証言。“ぶれない新打法”が、進化の一端として垣間見られた。

 16年には打率3割4分4厘をマークし、首位打者&最高出塁率を獲得した。ただ、昨季は開幕から好調を維持していたが、疲れのたまった夏場以降に失速し、打率2割9分1厘に終わり、チームも4位に沈んだ。雪辱を誓う今季の目標に、主将は「3割、100打点」を掲げる。

 キャンプ期間中には全体練習後にウェート室にこもり、ウェートトレーニング後にもバットを振り込む姿もある。「もう一つレベルが上がるようにやっていきたい」と背番号6。貪欲なバットマンが、さらなる進化を目指している。(後藤 亮太)

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