【巨人】ドラ3大城、強打磨き正捕手争い参戦だ「早くチームの戦力に」

スポーツ報知
ノックを受ける大城。打撃を磨き、正捕手争いアピール

 巨人のドラフト3位・大城卓三捕手(24)=NTT西日本=が、大粒の汗を流しながら、打撃と守備、両面のレベルアップを目指し、連日の居残り練習に励んでいる。宮崎2軍キャンプ第2クール初日を終え「社会人時代と違っていろいろな人に見られているので緊張感がありますが、期待に応えられるようにやっていきたい」と前を見据えた。

 捕手としては、昨季12球団トップの盗塁阻止率を記録した小林に匹敵する二塁送球1秒80の強肩を誇る。打っては広角に強い打球を打ち込める。野球を始めた小学2年から、2歳年上の長男・昌士さん(現西部ガス)、双子の兄・建二さん(現トヨタ自動車)とともに所属していた沖縄の「城西ジュニア」で野球に打ち込んだ。練習後も3兄弟は自宅の駐車場に張ってあるネットに向かって、ソフトボールを使用してティー打撃を行った。「リストの強化になると思ったので」と父・昌人さん。連日、日が暮れるまで1時間以上バットを振り込んだ。

 幼少期から磨かれた打撃力によって、東海大相模高、東海大では常に中軸を担った。NTT西日本在籍時の昨年は社会人日本代表に選出され、ロッテ2軍との練習試合では2本塁打。特に2本目は13年セーブ王の益田から右翼の防球ネットを直撃する豪快な一撃だった。「あれは自信になりました」と今でも手応えを覚えているほどだ。

 現在は2軍でキャンプを過ごしているが、実戦でのアピール次第では小林、田中貴、宇佐見、ドラフト2位の岸田=大阪ガス=らとの正捕手争いに割って入る可能性も十分にある。「打てる捕手への憧れは強いですね。社会人出身で即戦力と思われていると思うので、早くチームの戦力になれるように頑張りたい」。強打の捕手として、巨人の扇の要の座をつかみ取る。

(後藤 亮太)

 ◆大城 卓三(おおしろ・たくみ)1993年2月11日、沖縄・那覇市生まれ。24歳。「城西ジュニア」で小2から野球を始め、首里中ではヤングリーグ・SOLA沖縄に所属。東海大相模で3年夏に甲子園準V。東海大では4年時の全日本大学野球選手権で首位打者とMVPを獲得し優勝に貢献。社会人BFAアジア選手権日本代表に選出。187センチ、89キロ。右投左打。年俸1000万円。

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