【巨人】吉川尚、黄金の二遊間へ“サイドトス”習得 井端コーチが伝授

スポーツ報知
吉川尚はサイドトスの練習をする(左は寺内)

 巨人の吉川尚輝内野手(22)が6日、光速ゲッツーを完成させるための秘技“サイドトス”の習得に乗り出した。捕球体勢のまま体を反転させず、真横にトスする形で二塁封殺を狙うもの。近年では、巨人やロッテで活躍したクルーズが得意としていた送球方法だ。この日の早出特守では、井端内野守備走塁コーチの指導を受けながら動作を確認した。

 守備力に定評のある吉川尚だが、大学までは遊撃が本職。この手の練習は初めてだという。捕球後に体勢を立て直して二塁へ投げるよりもタイムロスを減らすことができ、「二→遊→一」の併殺を狙うケースなどで威力を発揮しそうだ。「井端さんからは『そういう判断もあるから、うまく使い分けるように』と言われました。1軍は足の速い選手が多いので、近めの距離から(通常の)スローイングをしていたら、ショートの送球が遅れてしまう」。“サイドトス”の精度が上がれば、坂本勇との黄金二遊間も、より強力なものになるだろう。

 目的はスピードアップだけじゃない。井端コーチは「トスだけど、手首だけじゃなく、しっかり膝を使わないといけない」とコツを説明。「プロ野球はエンターテインメントでもあるから。魅(み)せることも大事だよね」と、鮮やかなハンドリングによってスタンドを沸かす狙いもあると明かした。素早いハンドリングから流れるような併殺でピンチを食い止めれば、試合の流れをいい方向へと変えることだってできるはずだ。(尾形 圭亮)

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