【巨人】吉川尚、パワーもあるぞ!畠から3発

スポーツ報知
フリー打撃練習でBP畠と対戦した吉川尚

 巨人の吉川尚輝内野手(23)が8日、フリー打撃でパワーアップを証明した。畠と対戦し、39スイングで2連発を含むサク越え3発。広い守備範囲と俊足がウリではあるが、二塁のレギュラー奪取へパンチ力も見せつけた。この日は23歳の誕生日。早出特守の最中には、グラウンドで見学していたファンから祝福されたが、自分自身でも豪快に祝砲を打ち上げた。

 快音を残した打球は、右中間の最深部を目指してグングン伸びていった。畠の直球を捉え、スタンド中段への120メートル弾。「ピッチャーの球は(今キャンプでは)初めてでしたが、思い切って強く振ることができました」。終盤には右翼ポール際、そして再び右中間と2連発をたたき込んだ。畠は昨季6勝をマーク。オール直球の打撃練習とはいえ、今季のローテ候補として期待される右腕を「(本塁打を)狙っているようなスイングだった。パンチ力あるなと思いました」と驚かせた。

 猛練習の成果が表れ始めているのだろう。昨秋のキャンプでは、一日1500スイングを目標にバットを振りまくった。その後のウィンター・リーグ(台湾)でも野球漬けの日々を過ごし、坂本勇との沖縄自主トレを経て、今キャンプを迎えた。本人は「これだけ秋から振ってきているので」と手応えを口にし、二岡打撃コーチも「去年と比べて、力強くバットを振れるようになっている」とうなずいた。

 9日の紅白戦では、白組の「1番・二塁」を任される。「守備でも打撃でもアピールしていかないといけない」。紅組は、同じく二塁手の田中俊がトップバッターに入る。広島に所属する兄・広輔に引けを取らない3拍子そろった逸材が相手。今キャンプ初実戦から、いきなり激しく火花が散ることになるだろう。(尾形 圭亮)

巨人

×