【巨人】由伸監督「競争」、９日の紅白戦に新人５人スタメン

　巨人の若手サバイバルがいよいよ、幕を開ける。高橋由伸監督（４２）は、９日に行われる紅白戦で即戦力ルーキー５人を抜てき。１番には二塁争いを展開する吉川尚と田中俊、４番には岡本と中井を据え、ライバル心をあおるオーダーを作成した。「それぞれ競争だからね。しっかりとアピールというか、今できることを精いっぱいやってくれたらいい」と求めた。

　注目は、新人５人。紅組の１、２番に座る田中俊と若林は、この日のケース打撃でも存在感を発揮した。特に若林は２年目のリャオから中前安打をマーク。顔面付近を襲う強烈なライナーを放ち、指揮官は「いいところもあったね」と手応えを感じつつある。評価がうなぎ登りの田中俊や、フリー打撃を絶賛された大城、北村や岸田についても「いいところも悪いところもある。少しずつじゃないかな」と実戦でのパフォーマンスを楽しみにしていた。

　チームの底上げをテーマに昨秋の宮崎キャンプから一日１５００スイングを振り込んできた。由伸監督は坂本勇の遊撃以外は「打ってつかめ」と、空けたままでいる。打てる選手が出てくれば、マギーやゲレーロの守備位置を動かす考えだってある。初戦は６～７イニングを予定。固定観念を捨てて、探す。（水井　基博）