【巨人】ノムさんボヤく「王はワシの価値を下げた男」…宮崎キャンプ60年記念試合前夜祭

スポーツ報知
ジャイアンツ・ホークスOB戦の前夜祭で鏡開きをする(左から)巨人・久保会長、ソフトバンク・王会長、野村克也氏、柴田勲・巨人OB会会長(カメラ・成海 晃)

 巨人の宮崎キャンプ60年を記念して開催される「ジャイアンツVSホークスOB戦」(10日12時半・サンマリンスタジアム宮崎)の前夜祭が9日、宮崎市内のホテルで行われた。通算868本塁打の王貞治・ソフトバンク球団会長(77)、戦後初の3冠王・野村克也氏(82)らが集結。ノムさんが得意のぼやきでGへのライバル意識をむき出しにした。

 「もうすぐあの世に行くから、遺言だと思って聞いてください」

 ホークスOBチームの総監督を務める野村氏が、マイクを持つなり衰え知らずのぼやき節を連発した。最初の標的は世界の王だ。

 「ワシが苦労して作った記録はぜ~んぶワンちゃん(王会長)に抜かれた。52本(1963年=当時のシーズン本塁打日本記録)打って、10年くらいは名前が残ると思ったら、翌年にワンちゃんがあっさり55本。ワシの価値を下げた男だ」と毒ガスを噴射して会場を笑わせた。

 さらに、居住先のハワイから駆けつけたV9時代の正捕手・森祇晶氏(81)をつかまえて「お互いキャッチャーやってると、こういう暗~い性格になるよな。完封してもヒーローになるのはピッチャーだし」とブツブツ…。森氏、V9のエース・堀内恒夫氏(70)と3人でのトークコーナーでは、選手兼任監督として戦った73年日本シリーズの話題に。「こっちのサインが全部バレてた。スパイがおったやろ。もう終わったことだから正直に言え」と、おきて破りのツッコミに、森氏が「ノムさんの(投手への)サインは、よく観察すると股の間(の指)ではなくて、他のところで出てた。勉強になったし、面白かったなぁ」と切り返すなど、現役時代さながらの“頭脳戦”も再現された。

 気合が入っているのはノムさんだけではない。巨人の6番を打つ絶好調男・中畑清氏(64)が「バットを振り込んでマメができた」とアピールするなど、レジェンドたちは本気度100%。あいにくの雨予報も吹き飛ばす、熱いドリームマッチになりそうだ。

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