【巨人】ローテ争奪戦18日開戦!“新戦力”山口俊、野上、ヤングマンをKIA戦に同時投入

スポーツ報知
山口俊

 巨人の先発“新戦力”トリオが、18日の韓国・KIA戦(那覇)でそろって登板することが15日、濃厚になった。移籍1年目の昨年、1勝に終わった山口俊投手(30)が224日ぶりに先発する見込みで、西武からFA移籍した野上亮磨投手(30)、新外国人のテイラー・ヤングマン投手(28)が続く。先発が当確しているのは菅野、田口だけ。開幕ローテーション入りに向けたサバイバルが、本格化する。

 山口俊は力強い球を一球一球、丁寧に投げた。沖縄キャンプ1日目。全体練習後の個別メニューの時間にブルペンに入り、18日の韓国・KIA戦先発に向け、投球の感覚を確かめた。218日ぶりの実戦となった12日の紅白戦(サンマリン宮崎)では、リリーフで1回無安打無失点。「今のところ順調だと思います」と手応えを強調していた。

 1軍で最後に先発したのは昨年7月9日の阪神戦(甲子園)。その後、グラウンド外のトラブルを起こし謹慎処分となった。だが、G球場では一人で黙々とトレーニングを継続し、準備は怠らなかった。今キャンプは初日から111球投げ込み。紅白戦を見た由伸監督は「やっぱりいいなと思った」と、実力を再確認して高評価。宮崎キャンプ“MVP”の一人に挙げた。

 山口俊とともに“新戦力”として期待される野上、ヤングマンも同日に対外試合初登板となる予定だ。野上は今キャンプで外角低めの直球に磨きをかけた。前回の紅白戦で1回2安打2失点(自責0)。その後ブルペンで300球の投げ込みを敢行した。また、ヤングマンは同紅白戦でボークなどが絡んで1回1失点も、その後キャッチボールで修正するなど日本の野球に対応しようと努力している。両投手はこの日はブルペンに入らず投内連係、ランニングなどをこなした。

 チームの先発ローテ入りが当確しているのは昨季17勝を挙げ沢村賞に輝いた、エース・菅野と13勝の田口だけ。14勝したマイコラスが退団してメジャーに復帰したため、先発3枚目以降は競争だ。その中でも実績と経験のある山口俊、野上、ヤングマンの“新戦力”トリオにかかる期待は大きい。

 斎藤投手総合コーチはキャンプ前のスタッフ会議で先発陣に「70勝」のノルマを課した。リーグV、日本一奪回には超えなければならないラインだ。2年目・大江は2軍のシート打撃で好投し、吉川光も270球の熱投で実戦登板の機会を待ち望んでいる。腰を痛めた畠も開幕に間に合わせるためリハビリを開始するなど、ローテ枠の奪い合いは激化必至。17日の対外試合初戦、中日との練習試合(那覇)は田口が先発予定。事実上、1軍は18日のKIA戦から、先発サバイバルが本格化する。18年の由伸巨人の行方を左右する男たちのアピール合戦が沖縄で幕を開ける。

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