【巨人】吉川尚、二塁レギュラー“当確”へまた猛打!実戦3試合で12打数7安打

スポーツ報知
1回無死、吉川尚が右前安打を放つ(投手・又吉)

◆練習試合 中日5-3巨人=特別ルール=(17日・那覇)

 大胆に、力強く―。吉川尚はとどまることを知らない。「1番・二塁」で初回から“尚輝らしさ”を見せつけた。「思い切っていくことを考えました」。先頭打者でいきなり右前打で出塁し、すかさず二盗に成功。一ゴロと相手の失策の間に、先取点となるホームを踏んだ。「毎日必死にやってるだけ。集中しながらできている」と、はにかんだ。

 二塁レギュラーに当確ランプをともしつつある。この日も4打数3安打で、紅白戦から計12打数7安打、打率5割8分3厘と絶好調。そのバットに加え、守備も安定。5回には中堅に抜けそうな打球を、遊撃寄りの二塁ベース付近まで回り込んでキャッチ。一塁へ送球して二ゴロに仕留めた。

 昨季はドラフト1位ながら上半身のコンディション不良で3軍スタート。リハビリ生活を送った。今季は初の1軍キャンプで「毎日が必死。でも去年と比べれば…」と、連日バットを振りこみ、最前線での日々をかみ締める。当時を振り返り「あの時はいろいろ大変でした。動けないし、批判もすごいありましたね」と白い歯を見せた。笑い飛ばせるのは心身ともに過去を乗り越え、成長しているからだろう。

 同世代の羽生が金メダルを獲得。「すごいですね」と目を丸くしたが、吉川尚もレギュラー獲得へ、スターへと駆け上がろうとしている。視察に訪れた稲葉監督から絶賛を受けたが「個人の結果よりチームに貢献したいという目標がある。まだまだ先は遠いので力をつけていきたい」。背番号0が輝く日まで、貪欲に突き進む。(玉寄 穂波)

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