【巨人】阿部、マン振り解禁で150メートル弾 初居残りで特打108振21発

スポーツ報知
打撃練習でサク越えを連発させた阿部は、満面の笑みを見せる(カメラ・中島 傑)

 巨人・阿部慎之助内野手(38)が20日、今キャンプ初の居残り特打でフルスイングを解禁。108スイングで2連発4度を含む、21発の“サク越えショー”を披露した。初実戦となる24日のオープン戦のDeNA戦(那覇)に向けて、チーム最年長が状態を上げてきた。

 強烈な破壊音が鳴り響いた。阿部の豪快なフルスイングに弾かれたボールは、高々と舞い上がり、右翼後方の高さ約20メートルの防球ネット最上段にぶつかった。今キャンプ初の居残り特打の71スイング目に見せたのは、あと2メートルで場外という圧巻の推定150メートル特大アーチだった。

 終わってみれば108スイングで4度の2連発を含む21本のサク越えを記録。全て右中間から右へ引っ張った豪快な打球で、特大弾以外にも3本はネット中段に直撃した。「振ったな。振ってちゃんとコンタクトしないといけないから」。宮崎キャンプの初フリーで20発のサク越えだった助っ人大砲・ゲレーロを上回る、約30分間の“ホームランショー”だった。

 初実戦に照準を合わせ、しっかりと仕上げてきた。オープン戦の開幕となる24日のDeNA戦(那覇)には、阿部、坂本勇、マギー、ゲレーロがそろって初実戦に臨む予定。「試合に出るから上げないとダメだろ」と、1軍那覇キャンプ第2クール初日にフルスイングを解禁した。こうした姿に吉村打撃総合コーチも「(状態は)上がっていると思う。逆算しながらやってくれている」と全幅の信頼を寄せている。

 1月のグアム自主トレでは、グリップ位置を胸の前に構えるフォームを試していたが、始動とともに肩まで上げる動作に無駄があることから、キャンプから再び従来の肩の位置で構えるフォームに戻した。チーム最年長で迎える今季、ここまでは順調に調整を進めている。それでも「試合で打ってナンボだから」と一切の慢心はない。チームが優勝するには若手の成長は必要不可欠。ただ、今年も打線の中軸は背番号10が担っていく。(後藤 亮太)

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