【巨人】ドラ4・北村、初打席初安打初打点の2安打2打点 星稜の大先輩・松井氏の助言に応えた

スポーツ報知
9回1死、高橋監督(左奥)の前で、この試合2安打目を左前に放った北村(カメラ・生澤 英里香)

◆練習試合 巨人6―7ヤクルト(21日・那覇)

 巨人ドラフト4位の新人・北村拓己内野手(22)=亜大=は対外試合初打席初安打初打点を含む2安打2打点と鮮烈デビューを果たした。

 しっかりとバットを振り抜き、北村は外に逃げるスライダーを仕留めた。3点を追う7回無死一、二塁。5回の守備から三塁で途中出場し、巡ってきた最初の打席。沼田から左中間へ2点二塁打を放った。初の1軍対外試合で初打席初安打初打点だ。「途中から試合に出ると言われていたので、回を重ねるごとに気持ちと体の準備をしていた。やってきたことを出せた」とうなずいた。

 9回には石山の変化球を捉え、左前打。いきなり2打数2安打2打点と暴れまくった。20日に1軍に合流したばかりの男が見せた打撃に、由伸監督は「いいアピールというか、すごく印象に残った」と評価した。

 春季キャンプは2軍スタート。9日の1軍の紅白戦(宮崎)には2軍から参加したものの、3打数無安打2三振と振るわず。守備でも失策を犯してしまった。その試合後。ベンチ裏に下がると、星稜高の大先輩で臨時コーチを務めていた松井秀喜氏(43)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=に声をかけられた。「全て勉強だから焦ることはないよ。これからだから」と助言をもらった。

 さらに右足に体重を残す打撃フォームも教わり、練習から徹底的に意識。すると12日の紅白戦、18日の3軍戦でともに2安打を放ち、1軍行きの切符をつかんだ。これで実戦3戦連続2安打と確かな結果を残す。沖縄での対外試合は残り3試合。「まだまだ試合はあるので、はいつくばってでも生き残れるように、心と体の準備をしていきたい」。キャンプ1軍スタートの岸田、田中俊、若林に加え、また一人、楽しみなルーキーが現れた。(後藤 亮太)

 ★北村拓己(きたむら・たくみ)

 ▼生まれとサイズ 1995年8月29日、石川・金沢市生まれ。22歳。181センチ、85キロ。右投右打。

 ▼球歴 小2から「十一屋(じゅういちや)ファイターズ」で軟式野球を始め、当時から内野手。星稜中1年時に全国制覇。星稜高では1年春から三塁手でレギュラーとして活躍し、3年夏に主将として甲子園出場。亜大では16年秋は三塁手、17年秋は遊撃手でベストナイン選出。3年時に大学日本代表。17年ドラフト4位で巨人入団。

 ▼生粋のリーダー 小、中、高、大ではいずれも主将を任され、学校生活でも中、高で一度ずつ学級委員長のような役割だった「代議員」を務めるなど、生粋のリーダータイプ。

 ▼巨人愛 星稜高の山下名誉監督にもらった、金色に「YG」マークがちりばめられたネクタイをつけて入寮し、注目を浴びた。

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