【巨人】高木が1イニング3人斬り 支配下登録復帰へ前進

スポーツ報知
7回1イニングを無安打無失点に抑えた高木

◆練習試合 巨人6―7ヤクルト(21日・那覇)

 育成の高木京介投手(28)が21日、ヤクルトとの練習試合(那覇)に救援で1イニングを3者凡退に封じ、支配下登録復帰へ前進した。

 夢中で腕を振った。高木は3点を追う7回から救援した。テンポよくアウトを重ね、2死からは左打者の山崎を1ボール2ストライクと追い込み、落差の大きいカーブで遊ゴロに仕留めた。ベンチからの拍手に、笑みがこぼれる。「1軍で投げさせてもらって感謝してます。家族や周りの人たちのお陰でここまで来られました。すごいホッとした感情です」。1イニングを内野ゴロ3つの完全投球。支配下復帰へアピールした。

 野球賭博関与に伴う1年間の失格処分が終了し、昨年3月に育成選手として巨人に復帰。背番号は「028」。シーズン中、1軍戦に出場できないため、昨年は2軍戦で実戦勘を必死に取り戻した。他球団との1軍戦登板は、15年10月11日、阪神とのCS第1ステージ第2戦(東京D)以来、864日ぶりだった。

 「緊張しないようにと思ってマウンドに上がりましたが、緊張しました」。だが、表情には出さない。自信があるカーブを駆使し、「緩急を使えて良かったです」。池田が3軍宮崎キャンプへ合流し、現在1軍メンバーで左の中継ぎは他に戸根だけ。今後の実戦で結果を残せば、同じ土俵に上がる道は近づくはずだ。

 宮崎キャンプには、星稜高の先輩である松井秀喜氏が臨時コーチとして訪れた。2軍全体への訓示としてもらった「本来いる場所はここじゃない。1軍を目指してやることがあるべき姿」という言葉を常に心にとどめる。1軍で139試合に登板して無敗と、実績十分の左腕。「1試合1試合、やることを全力でやっていければ」と表情を引き締めた。(玉寄 穂波)

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