【巨人】由伸監督、若手に決定力向上要求…岡本「今年一番弾」でレギュラーへ一発回答だ

スポーツ報知
岡本(左)の覚醒に期待を寄せる高橋監督

 巨人・高橋由伸監督(42)が23日、若手選手に“決定力の向上”を求めた。24日のDeNA戦(那覇)からオープン戦が開幕。これまで実戦に加わっていなかった坂本勇、阿部、ゲレーロ、マギーも出場する。その分、出場機会が限られてくる若手に少ないチャンスを生かし、次につなげることを期待した。

 サバイバルの本格化を目前に控えて、高橋監督の口調も熱を帯びた。「今までもそんなに多くはないけど、何試合か与えたつもり。ここからは与えられた中でどれだけ結果を残していくか。そこは(打席数が)少ないとかは言い訳にならないと思っている」。チャンスをいかにモノにできるか。ここから若手に求めるのは、そんな勝負強いアピールだ。

 指揮官の指令に呼応したのが岡本だ。昨季は3年目で初の開幕スタメンを手中にしたが「自分(の持ち味)は打撃なんで、長打を打たないといけない」と一からのアピールを誓う。狙うはオープン戦チーム1号だ。昨季は3月7日の中日戦(小牧)で、17年チーム1号を放った村田に続く2者連続弾を放った。「去年は僕の前に村田さんが打ったのを覚えてます。今年は一番に打てるように頑張りたい」。宮崎キャンプでは松井臨時コーチから軸足となる右足に体重を残し、球を呼び込んでその場で回転するゴジラ打法を教わった。バットを振った量もチームトップ級だ。“一発回答”で強烈な印象を残す。

 現状、レギュラーが確定しているのは坂本勇にゲレーロ、マギーのみ。2年目の吉川尚や、岸田、田中俊、若林、北村のルーキーズ、育成から支配下入りを目指す松原も含め、可能性はそれぞれにある。指揮官にまた見てみたいと思わせれば、次が必ず巡ってくる。「それはシーズンでも同じこと。与えられたチャンスの中から、(結果を出して)自分でつかんでいかなくちゃならない」と由伸監督。主軸を押しのけようとする若き力の積み重ねが層の厚さを生み、4年ぶりVへとつながっていく。(西村 茂展)

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