【巨人】沢村「戦う体はできました」2軍シート打撃に登板し最速149キロ

スポーツ報知
沢村

 巨人の沢村拓一投手(29)が26日、2軍宮崎キャンプでシート打撃に登板した。打者6人に計22球を投げて最速149キロ、1安打のみと圧倒。この日、1軍の沖縄・那覇キャンプでは西村が下半身のコンディション不良のため別メニューとなり、戸根がインフルエンザで離脱。池田が3軍調整中と勝ちパターンのリリーフが課題の中、ファームで好調を維持する沢村がブルペンの救世主になりそうだ。

 力みのないフォームで強く腕を振った。沢村は直球で宇佐見を押し込み、中飛に打ち取った。サンマリンスタジアム宮崎で行われた2軍のシート打撃で打者6人と対戦。厳しい寒さの中で最速149キロを計測し、亀井の詰まり気味の中前安打1本だけと圧倒した。

 「今キャンプでは1クール4日間だったら3回はブルペンに入ってきました。マウンドの傾斜でどんどん投げていこうと。戦う体はできました。あとは結果を残すこと。それだけです」

 昨年は右肩痛で1軍登板なし。それでも11月の秋季練習から状態は良好で、当時から現在まで小谷2軍投手コーチの助言を受け、効率良く力を出すフォーム固めに取り組んでいる。今キャンプ2度目の実戦形式のこの日は、マルティネスから低めのスプリットで三振も。制球が安定して中井、立岡、吉川大も打ち取り、万全の状態をアピールした。

 「11月から小谷さんにいろいろ指導していただきました。試合となると力は入ると思いますが、その中で打者が嫌がることをやろうと。この球種を待っているな、と思ったら球種を変えてみたり、待っていたとしてもそのボールで突っ込んでみたり。ただガンガン投げるだけでなく、考えながら投げていきたいです」

 この日、那覇の1軍キャンプで、西村が下半身のコンディション不良のため別メニュー調整となった。戸根はインフルエンザで静養し、池田は3軍調整中。現状、1軍でマシソン、カミネロ以外の勝ちパターン候補は田原、篠原、育成・高木京がいるが、好調の沢村にかかる期待は大きい。

 「けがをして悪くなったと思われたくないですし、この期間に積み重ねてきたものを出したいです。準備をしてきたつもりですし、今も準備しています。やるしかないと思っています」。明るい表情は仕上がりが順調な証し。16年セーブ王の今年にかける決意が、ひしひしと伝わってきた。

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