【巨人】由伸監督、ナインよ小平になれ…菅野ら先発はパシュート方式

巨人の高橋由伸監督(42)が26日、平昌五輪で「特に印象に残った選手」としてスピードスケート女子500メートルで金メダルに輝いた小平奈緒(31)=相沢病院=を挙げた。重圧を乗り越え実力を発揮したことに拍手を送り、「ウチの選手もそうならないと」と、ナインに“小平級”のメンタルをつけることを求めた。
羽生、高木姉妹ら金メダリストの雄姿を宿舎のテレビで見届けた指揮官は、中でも小平の精神力に感銘を受けたという。「『絶対に金メダルをとる』と言われているプレッシャーの中、実際にとる。4年に一度の勝負で、自分の力をしっかり出せるメンタルはすごい」。大本命として五輪に臨み、結果も出した姿に拍手すると、「ここにいるウチの選手だって一緒」と続けた。
競技は異なるが、勝負の場で結果を出すことが勝利や成功につながるのは野球も同じ。チャンスが目の前にある今、若手は限られた打席や登板で結果を出せるか。シーズンでは、ここ一番で本来の力を発揮できるか。重圧の中で五輪新をマークした小平は、指揮官の目に生きた見本として映った。
04年アテネ五輪では銅メダルを獲得した由伸監督は「(五輪から)感じるものがあればいいよね」。実感を込め、G戦士が金メダリスト級の強い精神力を身につけることを期待した。
◆菅野、中心に隊列組む…先発パシュート方式
先発ローテはパシュート方式!? 由伸監督は先発ローテについて「一番いい投手(菅野)をどれだけ多く投げさせるかを考える」と説明。スピードスケート女子団体追い抜きは、エースの高木美帆が風の抵抗で負担が大きい先頭で長い距離を走り、金メダルに輝いた。G投も6人ローテによるパシュートのような一糸乱れぬ隊列を理想としつつ、日程次第で先頭(開幕投手)の菅野の登板数を優先させることになりそうだ。