【巨人】高木、１２球で打者３人料理「自分の持ち味出せた」

◆練習試合　韓国・ＳＫ２―０巨人（２７日・セルラー那覇）

　堂々とマウンドに立った。高木は２点ビハインドの９回に登板。ゆったりしたカーブとスピンが利いた直球を操った。中飛、一ゴロであっという間に２死とすると、最後は空振り三振で締めた。わずか１２球で打者３人を料理。「冷静に自分の持ち味が出せた。ストライク先行で緩急を使っていくのが持ち味。今日はそれができて良かった」と胸を張った。

　圧倒的な存在感を見せつけている。前回登板した２１日のヤクルトとの練習試合（那覇）は１回無安打無失点。２試合連続で０封とした。オープン戦で結果を残し、支配下登録を果たせば勝利の方程式入りも見えてくる。１軍キャンプメンバーだった同じ中継ぎ左腕の池田は上半身のコンディション不良、戸根はインフルエンザで離脱。高木にとってはチャンスだ。

　由伸監督は「もう一つ良くない選手もいたりする中では、今日は良かったかなと思う」と話し、斎藤投手総合コーチは「球速は速くないのに空振りが取れる。キレがある」と絶賛した。左腕は「体調管理をしっかりして、こういう時に崩れてチャンスを逃さないようにしたい」。背番号２ケタへ着実に歩を進める。（玉寄　穂波）