【巨人】上原、メジャー断念なら調査へ!10年ぶり復帰へ鹿取GM動く

スポーツ報知
08年10月、東京ドームで勝利を挙げた上原は、ファンの声援に手を振って応えた

 巨人が、カブスからFAとなっている上原浩治投手(42)の動向に関心を寄せていることが28日、分かった。この日、キャンプ地の沖縄・那覇市から帰京した鹿取義隆GM(60)は、メジャーでの現役続行を模索している上原について、本人が日本球界復帰を決断した場合には調査に乗り出す意向を示した。08年オフにFAでオリオールズ入りした右腕だが、巨人ファンの復帰待望論は根強いまま。10年ぶりの巨人復帰へ、にわかに可能性が生まれてきた。

 素直な心境をつづったのだろう。28日午後6時10分。上原が自身のツイッターに投稿した。「自分は、やっぱり『野球』が好きです。現役でやれる幸せを、もっと感じないといけないですね」。これまでメジャー以外なら現役引退を示唆してきたが、他の選択肢を視野に入れ始めたことを匂わせた。

 そんな上原の動向は、古巣・巨人も常にチェックしていた。この日、鹿取GMは、右腕について「まだ決まってない選手の動向は気にはしていた。イチローとかもどうなるのかなって。今年は(メジャーのFA市場の停滞が)異常だね」と応援する気持ちも込めて見守っていることを明かした。その上で、日本復帰を決断した場合は「本人がどうするか決めないと、何も言いようがない。けれど、それはそうなるんじゃないかな」と乗り出す意向を示した。

 福島県内で野球教室を行った1月20日、去就について「マイナーだったら辞めます。(復帰も)今のところは考えてないんでね、日本というのは」とメジャー一本を明言した。この時点で複数の米球団が興味を示していたというが、正式オファーは届いていない模様。3月29日(日本時間30日)の開幕まで1か月を切り、心境に変化が生まれてもおかしくはない。

 実力に疑いはない。宝刀スプリットとメジャーでも屈指の制球力は健在。丸10年の選手登録で引退後の満額年金受給資格を得るメジャーで、9年間を過ごした。4月で43歳になるが、日米通算134勝88敗、128セーブの実績と強じんなメンタルは何ものにも代え難い。「年齢は重ねているけど、元気ならば十分できると思う」と鹿取GMも高く評価する。

 日本復帰なら巨人で、という期待は大きい。ブルペン入り動画を公開する右腕のツイッターには、ファンから数多く古巣復帰を望む声が寄せられる。球界関係者によると、上原は現在渡米中で、代理人のM・ピーパー氏とも今後を話し合うという。あくまで第1希望はメジャー契約とみられるが、日本に戻る決意を固めたとしたら―。高橋監督とは同じ誕生日の大親友で、15年オフには「常勝チームをつくってほしい」と呼びかけたこともある上原。08年以来、10年ぶりに巨人のユニホームに袖を通すシーンを夢見るファンの声が届く可能性は十分にある。

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