【巨人】沢村が1年ぶり1軍マウンドに帰ってくる 東京Dヤクルト戦で昇格へ

スポーツ報知
ヤクルトとのオープン戦で1年ぶりに1軍登板する沢村

 巨人の沢村拓一投手(29)が、3、4日のオープン戦・ヤクルト2連戦(東京D)で1軍昇格するプランがあることが28日、分かった。キャンプは宮崎の2軍で過ごしたが、斎藤投手総合コーチは、この2試合で合流する可能性について「ある」と明言。今後、日程を最終調整してどちらか1試合に1イニング投げる見込みで、実現すれば1年ぶりの1軍登板となる。また、山口俊投手(30)は4日に先発することが決まった。

 沢村の1年ぶり1軍マウンドが目前だ。今キャンプ、右腕は連日2軍でブルペンに入った。昨年痛めた右肩の状態は良好で、直球中心にカーブなどで緩急をつける練習にも積極的に取り組んだ。今季初実戦の予定だった2月25日の練習試合・ソフトバンク戦は雨天中止となったが、同26日のシート打撃は最速149キロで打者6人に1安打。「戦う体はできました」と万全の仕上がりで打ち上げ。斎藤投手総合コーチも「(可能性は)ある」と、3、4日のヤクルト戦での合流を示唆した。

 1軍の宮崎1次キャンプ中、同じ敷地内の2軍ブルペンで沢村に熱視線を送っていた由伸監督は「順調に投げているという話は下(2軍)から聞いている。いい報告は来ている」と期待感を示した。勝ちパターンのリリーフ陣について「(計算できるのは)今のところ2人(マシソンとカミネロ)だから。その前に投げられる投手に出てきてほしい」と待望する。

 チームは池田が上半身、西村が下半身のコンディション不良で離脱。現状、田原、篠原、高木京が1軍でアピールしているが、ブルペン整備が課題になっているのは明らか。16年セーブ王の沢村がここに加われば、大きな戦力になるのは間違いない。

 最後の1軍登板は、1球で危険球退場となった昨年3月4日のオープン戦・日本ハム戦(札幌D)。右肩痛のためシーズンは登板なしに終わった。あれからちょうど1年。力強さを取り戻した沢村が、東京Dの1軍マウンドに帰ってくる。

 ◆沢村のこの1年

 ▼17年3月4日 この年初実戦のオープン戦、日本ハム戦(札幌D)で登板直後の初球で危険球退場。

 ▼同19日 3軍合流。

 ▼7月4日 合流後初のブルペン入り。

 ▼8月6日 2軍のイースタン・楽天戦(G球場)で5か月ぶり実戦復帰。最速153キロで1回無失点。

 ▼9月1日 イースタン7登板を経て、DeNA戦(横浜)で1軍昇格。

 ▼同4日 DeNA3連戦にベンチ入りも登板機会がないまま登録抹消。

 ▼11月19日 G球場の秋季練習ブルペンでリリーフ転向後最多の100球。

 ▼18年2月18日 2軍キャンプで今年初のフリー打撃登板。

 ▼同26日 2軍キャンプで今年初シート打撃登板。打者6人に1安打と圧倒。

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