【巨人】2番手捕手候補は田中・大城・河野からサバイバル

スポーツ報知
二塁に送球する大城(中央)(後方左から)田中貴、村田ヘッドコーチ、河野(カメラ・中島 傑)

 いよいよ、サバイバルは本格化する。巨人・高橋由伸監督(42)は2日、まずは捕手のふるい落としを宣言した。各球団、3日からオープン戦が再開。巨人は本拠地・東京Dでヤクルトを迎えて2連戦を行う。この結果を受け、田中貴、河野、この日昇格した大城の中から1人を降格させる方針を示した。「(6日に)小林が代表から帰ってくるからね。1人減る? そう。すべて競争だから」と強調した。

 2月のキャンプを経て、小林が正捕手に一番近い存在であることは確認できた。強肩を武器に入団したドラフト2位の岸田でさえも、小林の前では見劣りした。誰もが「やはり、あの肩は別次元」と認め、指揮官も「守る部分では小林が一つ二つリードしていると思う」。ただ、「小林が打てば出さないけど、今のままでは終盤は誰かが行かないといけない」と、勝負どころからの2番手捕手の重要性を説いた。

 この日の東京Dでの全体練習で、特に目立ったのは大城だった。右翼席上段へ何度もかっ飛ばし、「いい力を見せてくれた。ボールが飛ぶもんね」とほれ直した。守備練習でも河野や田中貴に負けない強肩でアピールし、来たる2連戦に備えた。「打って守る、もしくは打って走るくらいはしてくれないとね。そういう意味で大城が守れたら面白い」と指揮官は楽しみにしていた。

 捕手だけではなく、外野手も中井と立岡を昇格させ、育成の松原が降格した。「誰と、というわけではなく、いる全員と競争だと思っている」とも指揮官。今後も結果を見ては入れ替えを激しく行っていく考えもあり、より活性化させていく。(水井 基博)

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