【巨人】阿部、ホーム今季初打席で特大140M弾「体調を整えてやっていきたい」

スポーツ報知
2回1死、先制の右越えソロを放つ阿部

◆オープン戦 巨人6x―5ヤクルト(3日・東京ドーム)

 特大の弧を描いた阿部の打球は、東京Dの天井スレスレを通過した。「強い真っすぐを、しっかり打ち返すことができました。しっかり振り抜けた。前に飛んで良かったです」。本拠地の今季初打席は2回1死。ブキャナンの外角直球を引っ張り、右翼バルコニー席のヘリを直撃する推定140メートル弾をたたき込んだ。

 わずか1週間できっちり修正した。オープン戦初戦となった2月24日のDeNA戦(那覇)では2打数無安打。降雨ノーゲームとなった翌25日の広島戦(同)も1打席目で空振り三振を喫し、フォームの変更を決断した。「(高く)足を上げると間に合わないし、今年は2段モーションぽいのもOKだから、足を上げていたら難しくなる」。速い球への反応が遅れていた反省から、スイング時に小さく右足を上げる昨季までの形に回帰。キャンプ後の初戦で、一発回答。

 現状では岡本と一塁手の座を争っているが、マギーを一塁で起用するプランもあり、阿部といえどレギュラーは安泰ではない。「気持ちで負けないように。若い選手よりは場数を踏ませてもらっているし、プレーでそういうところを見せられたら」。キャンプ中は調整ペースをほぼ一任されていたが、時間を見つけては室内練習場などでバットを振り込んでいた。この日も途中でベンチに下がると、東京D内の打撃練習場で打ち込みを敢行した。

 20日で39歳。今季はチーム最年長として臨む。「元気にオープン戦を迎えられたので、これを継続して、体調を整えてやっていきたい」。巨人の生え抜きでは史上3人目となる400号本塁打まで残り12本。スタメンで試合に出続ければ、間違いなく達成できる。(尾形 圭亮)

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