【巨人】ヤングパワーだ!ドラ3・大城が口火、23歳・辻が同点打 

スポーツ報知
8回1死一塁、二塁打を放つ大城(カメラ・生澤 英里香)

◆オープン戦 巨人6x―5ヤクルト(3日・東京ドーム)

 若手の躍動が頼もしかった。同点の9回1死二塁。河野の打球が中堅手の頭上を越えるサヨナラ二塁打となった。キャンプから対外試合6戦目での初勝利。そう問われた高橋監督は一瞬、苦笑いを浮かべたが「それ(勝利)より優先しなきゃいけないこともある中で、でも勝たないといけない。最後ドタバタした場面もあったけど、その中で若い選手たちで勝ったのは良かった」。見極めるために送り出した若き力が競い合い、勝利をもたらしたことを素直に喜んだ。

 “新顔”のアピール合戦だ。1―2で迎えた7回、逆転劇の口火を切ったのはドラ3新人、25歳の大城だ。カラシティーの初球、外寄りの球を痛烈にはじき返した。侍ジャパンに合流している小林に代わって1軍昇格を果たした強打の捕手が“初打席初安打”となる中前打。21歳の岡本が右越え二塁打で好機を広げると、こちらもキャンプ後に1軍に上がった23歳の辻が右前2点打で試合をひっくり返した。さらに2点を追う8回にも1死一塁から大城が流して左翼フェンス直撃となる二塁打を放てば、辻は詰まりながらも三塁手の頭を越す同点の適時二塁打だ。

 2日の練習。フリー打撃では右中間席中段へ軽々放り込むなどサク越えを連発した大城のパワーには由伸監督もほれ込む。この日の活躍にも「初球にいく勇気、しっかり捉えたのは良かった。その次の打席も思ったより打球が伸びたね」とまた評価を高めた。負けじと2安打3打点と気を吐いた辻も含め「2人は今日は目立ったし本当にいいアピールになっている」と指揮官。激化するサバイバルを歓迎した。(西村 茂展)

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