【巨人】山口俊、4回1失点で開幕ローテ当確!「少し力みはありましたが、冷静にできた」

スポーツ報知
1回2死二塁、バレンティン(手前)を三ゴロに抑えた山口俊

◆オープン戦 巨人8―1ヤクルト(4日・東京ドーム)

 細かい技術で巧みに打者を翻弄した。4回無死一、二塁のピンチ。山口俊は雄平を狙い通りの低めのスプリットで二ゴロ併殺に打ち取った。続く中村も中飛に抑え、危機を脱した。この回先頭のバレンティンに直球を左翼席に運ばれ、1点を献上したが、切り替えて追加点は阻止。4回62球、4安打1失点と好投して、開幕ローテに当確ランプをともした。

 感謝の思いを胸に、一礼してマウンドに向かった。この日のテーマは「ベースの上で勝負すること」。最速は150キロ。直球も変化球も積極的にストライクゾーンへ投げ込んだ。特に光ったのが、落ちる球の精度。状況によって握りを微妙に変えながら、落差の浅いスプリットと大きく沈むフォークを投げ分けて幻惑した。3回の山田哲の見逃し三振は内角へのフォーク。「フォークはワンバウンドにするくらいにしないと」と満足していないが、バットはピクリとも動かなかった。

 昨年7月にグラウンド外のトラブルで謹慎処分を受けた。NPB球団相手の先発は7月9日の阪神戦(甲子園)以来、238日ぶり。「少し力みはありましたが、冷静にできた」と手応えを得た。移籍2年目の今季は菅野、田口、野上とともに、先発の中心として期待される。開幕まで1か月を切ったが、「もっとレベルアップしたい」と貪欲さを見せていた。(玉寄 穂波)

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