【巨人】高木京、3年ぶりオープン戦登板へ「野球できる喜び感じ楽しくやりたい」

スポーツ報知
投内連係の練習でマウンドから投球する高木

 巨人の育成・高木京介投手(28)が5日、3年ぶりのオープン戦登板を目前に控え、心境を語った。6日のロッテ戦(ZOZO)にも出番が来る見込み。現状、1軍唯一の左の中継ぎで開幕前の支配下登録が確実視されるが、「それは意識しない。野球をできる喜びを感じ、楽しくやりたい」と自然体を強調した。背番号「028」からの再挑戦。信頼を得るため、結果を残し続ける覚悟を示した。

 明るく、生き生きとした表情だった。G球場の全体練習。高木は投内連係やランニングで軽快な動きを披露した。3、4日のヤクルト戦(東京D)はベンチ入りも出番なし。早ければ6日のロッテ戦で3年ぶりにオープン戦に登板する。

 「支配下登録のことは意識していないです。自然体でやれている。試合になればやってきたことしか出せない。結果は後からついてくる。そこにとらわれず、自分の力を出し切りたい」

 16年は左肩痛で2月のキャンプ終盤を2軍で過ごし、帰京後に野球賭博への関与が発覚。NPBから1年間の失格処分を受け、昨年3月末に巨人と育成契約を結ぶまで未所属だった。

 「今、こうして1軍で投げられていることがうれしいことですし、野球をやれる喜びを感じ、楽しみながらやりたいなと。目の前の試合に集中して、入り込めている感じがあります」

 今年は2月の那覇キャンプ中に2軍から1軍昇格した。2月21日の練習試合・ヤクルト戦で1回無失点。今季から2段モーションにしたが、キャンプ中に右足の上下幅を小さく改良して良い感覚をつかみ、球威が増した。自分ではもっと良くなる期待感がある。

 「まだ、もがいているというか試行錯誤の部分がある。その点で不安はありますが、プラスに考えればその分、伸びる要素があるということ。急に150キロは投げられない。スピードだけが野球じゃないですし、1軍で通用する理想の球質に少しでも近づけたい」

 昨年は謹慎中に体重が10キロ減った影響もあり2軍で17登板、防御率4・54。今は体重が戻って体調は万全だ。現状、1軍の左の中継ぎは高木だけで、開幕前の支配下登録が確実視される。

 「支配下になるということは1軍の戦力になるということだと思う。楽しみながら、とは言いましたが、立場的に育成なので、結果が悪くてもよい、とは言っていられない。良い結果が出れば自信にもなると思いますし、そのための準備だったり、できることをしっかりやっていきたいです」

 1軍公式戦に出場できない育成選手を意味する3ケタ背番号「028」での挑戦は最終章。雑念を捨て、ひたむきにアウトを重ねる先に、2ケタの背番号が見えてくる。(片岡 優帆)

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