【巨人】陽岱鋼2戦連発!長野も初安打 定位置争う2人「ライトはオレだ」

スポーツ報知
8回、ソロ本塁打を放った陽は、ベンチ前でナインに迎えられる(カメラ・矢口 亨)

◆オープン戦 ロッテ6x―5巨人(6日・ZOZOマリン)

フルスイング 結果を気にせず、フルスイングすると決めていた。8回、先頭の陽は左腕・永野の内角速球を思い切り引っ張った。高く上がった白球は、グングン伸びて左翼席最前列へ。2試合連続となるオープン戦2号ソロに「しっかりバットを振ることができたと思う」と両手に確かな手応えが残った。

 主力の阿部、坂本勇がG球場に残留して調整したこの日は「5番・右翼」で先発。2回には相手のエース格・石川の速球を右前に運び、2安打と存在感を示した。オープン戦4試合で計10打数4安打、打率4割。「順調に来ていると思います。キャンプからやってきたことが出せている」と明るい表情で振り返った。

 移籍1年目の昨年は、下半身のコンディション不良で開幕1軍を逃した。初昇格は6月。87試合で打率2割6分4厘に終わった。今オフは「かなり走った」と100メートル走などのダッシュメニューを重点的に行って強化。キャンプ中も毎朝、本隊のバス到着前に8時過ぎにウェート場に入り、アーリーワークから大量の汗を流してきた。打撃練習から強くバットを振ることを心がけて現在も継続。その成果が打球に表れている。

 現状、外野で確定と言えるのはゲレーロだけ。陽は昨年まで主に中堅手だったが、今年は練習から長野と一緒に右翼に入り、中堅に重信ら若手が入る。この日は長野が8回無死満塁から代打で登場。陽に負けじとオープン戦初安打となる右前2点適時打を放った。由伸監督は「どちらかが1番に入った方が相手だって嫌だろう。一発もあるし、スピードもある」と1番打者の有力候補に挙げていて、激しい競争は続きそうだ。

 若手のアピール内容次第では陽がセンターに戻る可能性も十分あるが、今は「シーズン143試合全試合出場」という目標に向かって全力を尽くすだけだ。「いいものは続けていきたいです」と打撃に好感触の陽と、昨年134試合で打率2割6分1厘からの巻き返しに燃える長野。2人の打順、守備位置はどうなるのか。若手が負けじと踏ん張るのか。外野手争いが熱い。(片岡 優帆)

巨人

×