【巨人】ゲレーロ、正真正銘の「1号」開幕4番大本命が自慢の破壊力に磨き

スポーツ報知
4回2死、左中間に1号本塁打を放ったゲレーロ(カメラ・池内 雅彦)

◆オープン戦 ロッテ6x―5巨人(6日・ZOZOマリン)

 コンマ数秒のタイミングのズレを、左爪先のわずかな動きで修正した。巨人・ゲレーロは甘めに入ったスライダーをかち上げ、左中間席に運んだ。「ゾーンの球に反応できた。手応えは完璧じゃなかったけどね」。ジャストミートでなくとも、スタンドに運ぶパワーは別格。4回2死、二木から放ったオープン戦1号を満足そうに振り返った。

 9日遅れの「巨人1号」になった。2月25日の広島とのオープン戦(那覇)でも左中間席に放り込んだが、降雨ノーゲーム。幻の移籍初本塁打だった。「今度は(正真正銘の1号で)印象を植え付けられたね」と分厚い胸板を突き出した。

 来日2年目。開幕から逆算した仕上げに抜かりはない。試合前までオープン戦は1安打だったが、「準備という意味では焦りは全くない。アウトになってもいい打球が飛んでいる」と冷静だった。昨季の打線は長打力不足に泣いただけに、村田ヘッドコーチは「ベンチが(作戦を)考えなくても点が入る。こんな楽なものはない」とジョーク交じりに笑った。この日は3番だったが、開幕4番大本命。本番まで自慢の破壊力に磨きをかけていく。(宮脇 央介)

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