【巨人】由伸監督「23日ベスト布陣」サバイバル残り10戦、若手よ21日リミットだ

スポーツ報知
巨人・小林誠司捕手

 巨人の高橋由伸監督(42)が8日、若手のサバイバル・リミットを21日のヤクルト戦(神宮)までと設定した。この日、チームの関西遠征のため品川駅で取材に応じた指揮官は、23日からの楽天3連戦(東京D)に「ベストメンバー」で臨む意向を明かした。それまでの残り10試合で若手の見極めを完了する見込み。サバイバルはいよいよ最終章に突入する。

 残された時間は、もう多くない。高橋監督がいよいよ、サバイバルのリミットを設定した。チームは23日からの楽3連戦で、オープン戦を終える。「そこでは、その時に俺がベストだと思ってるメンバーをそろえたいと思っている」。期限は21日のヤクルト戦までの10試合。これが開幕1軍を目指す若手にとって、最後のアピールの場となる。

 最後の楽天3連戦を前に期限を設けたのも、開幕ダッシュを見据えた指揮官の思いがある。23日が午後6時、24、25日が午後2時開始と、タイムスケジュールは30日からの開幕カード・阪神戦と全く同じ。選手にとっては試合前の準備など、本番同様のリズムを呼び戻す絶好の機会となり、由伸監督もそこは選手の“試運転”の場としたいのが理想で、そこまでに俺を納得させてみろ、というわけだ。

 チームはこの日、9、10日のオリックス戦(ほっと神戸)、11日の阪神戦(甲子園)へ向けて神戸へ移動。このタイミングで重信とドラ4ルーキーの北村は2軍合流を命じられている。由伸監督は「2人連れて行かなくなったから。その分、他の人に打席が増えることになる。結果を見せてほしいね」とニヤリ。今後も、力ずくでもチャンスを奪い取る姿勢を求める。

 全ては結果のみで判断する。今回の遠征は、関西地方の後、大分、福岡にも赴き、東京に戻るのは16日となっている。その間の入れ替えも「それは結果次第。あまりに(内容が)悪ければ、ないわけではない」ときっぱり。投手陣に目を向ければ、7日のイースタン春季教育リーグ・ロッテ戦(ロッテ浦和)で、内海、大竹のベテラン陣がそろって3回無失点と好投。逆転でのローテ入りをうかがう中で、1軍でのアピールチャンスを与えるかについても「今、上にいる投手がダメならば、当然ある」。現在、開幕オーダーに当確ランプがともっているのは、坂本勇、ゲレーロ、マギーと、開幕投手の菅野のみ。長野、陽ら実績組も結果を残さなければ、取って代わられる可能性はある。

 阿部と一塁を争っている岡本が6、7日のロッテ戦で自身初の2戦連発など、現在チーム3冠と好アピールを続けている。吉川尚もオープン戦全5試合にスタメン出場を続け、4試合で安打をマーク。大城、田中俊と売り出し中のルーキーも虎視眈々(たんたん)と狙う。残り10試合。その1試合をモノにした者のみ、希望の明日がやってくる。(西村 茂展)

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