長嶋さん、出場できなかったアテネ五輪への思い「本当にやりたかった」

スポーツ報知
長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(右)と王貞治福岡ソフトバンクホークス会長(C)日本テレビ

 82歳を迎えた長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の“今”に密着する日本テレビ系「82歳、長嶋茂雄の今」(10日・前10時半、関東ローカル+一部地域)で、長嶋さんが出場できなかったアテネ五輪への思いを語る。

 22年東京五輪で侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督と対談。長嶋さんは04年、アテネ五輪開幕4か月前に脳梗塞を患い、采配がかなわなかった。「本当に、五輪で監督をやりたかったですね。行くつもりでね。五輪で監督としてやるからには、相当の力を出さなくてはいけない。そういう気持ちで、腹の底からやっていました」と当時の心境を振り返る。「病に倒れて、周りもドクターも『無理だ』と言われましたが、『俺は行く』と思っていて、倒れて2~3週間後には走る気持ちがあった。『俺は行く』と最後まで言っていたが、ドクターストップがかかって、ダメだとなった。あの時は本当にやりたかったね。あの時からもう14年経つんですよね」と述懐。「五輪というのは、やっぱり世界の王者に立つために戦う。日の丸を常に背に受けて持っている以上、勝って金メダルをもってくる!というのが大事な要素なんです。あと2年ってすぐよ(笑)」と激励した。

 また、巨人のユニホームに身を包んだ王貞治福岡ソフトバンクホークス会長との夢のON対談も実現した。初対面の印象を尋ねられた長嶋さんは「やっぱり王さんっていうのは体が良いし、やっぱりバッティングが素晴らしい」。王さんは「長嶋さんはすごいヒーローだったから、実際にお会いできた時は本当にうれしかった」「長嶋さんはとにかく、打つ姿、捕る姿、走る姿、投げる姿、全部絵になったからね。言葉で言い表せない存在っていうんですかね。本当に長嶋さんは特別な存在です。ミスターベースボール。他のチームのファンだろうがなんだろうが、長嶋さんは特別な存在です」と語った。対談では時折、長嶋さんの手に王さん自らが手を添えながら話す姿も見られ、まさに戦友との再会といった雰囲気だった。

 国民栄誉賞を授与された将棋の羽生善治竜王、スポーツ庁長官の鈴木大地氏、「ダンシングヒーロー」が再ブレイク中の荻野目洋子らも出演。知られざる長嶋さんとのエピソードなどを披露する。

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