【巨人】ルーキー大城、絶好調5戦7の4 由伸監督「いい結果が続いてるよね」

スポーツ報知
8回1死一、二塁、左前適時打を放つ大城(捕手は伏見)

◆オープン戦 巨人5-2オリックス(9日・ほっともっと神戸)

 外角低めに落ちるフォークに、大城は食らいついた。バットの先端で捉えた打球が左前で弾むと、二塁走者の中井が本塁へ生還した。1点を追う8回。辻の適時打で同点とし、なおも1死一、二塁。途中出場のルーキーが右腕・小林から勝ち越し打で勝利に貢献した。「辻も打っていたので、何とかランナーをかえそうと思った。反応して打てました」と納得の表情を浮かべた。

 最善の準備で限られたチャンスを生かしている。この日、試合中の神戸市の最高気温は7・6度。イニング間にファウルゾーンでダッシュするなど、こまめに体を動かした。試合中も「投手に合わせながらタイミングを取ったりしています」。実戦5試合で7打数4安打の打率5割7分1厘、1本塁打、2打点。全て途中出場ながら大きなインパクトを残している。

 あまりの打ちっぷりに、早くもチームメートから“大城信者”が現れた。全体練習前、2学年下ながらプロでは5年先輩の辻が、大城のバットで素振りを繰り返した。「大城さんのバットを振ってパワーをもらいます」。そんな効果か、辻は8回の同点打でアピールに成功。「あやかりました」と感謝するほど、日に日に存在感は増している。

 開幕1軍入りへ猛アピールを続ける大城に、由伸監督も「いい場面でのいいヒットというかね。いい結果が続いてるよね」とうなずいた。捕手に加え、岡本も定位置取りを狙う一塁で練習を行っている。指揮官は23日からの楽天3連戦(東京D)に「ベストメンバー」で臨む意向を示しており、アピールチャンスは残り9試合。「しがみついていきたい」と話す男が、チームに欠かせない存在となりつつある(後藤 亮太)

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