【巨人】ドラ1・鍬原、3軍シート打撃で“プロ初登板” カーブで軌道修正

スポーツ報知
シート打撃に登板した鍬原

 巨人のドラフト1位・鍬原(くわはら)拓也投手(21)が10日、G球場室内練習場の3軍練習でシート打撃に“プロ初登板”し、大器の片りんを見せた。上半身のコンディション不良が回復。初の実戦形式で打者6人に29球を投げて4安打も「大事にしている球」というカーブを多投。エース菅野や田口と共通の考え方を披露し、今後の成長に期待を抱かせた。

 右打者の笠井を、捕手のサインに首を振りカーブで一飛に打ち取った。「カーブは直球の修正にもなりますし、キャッチボールの時から意識しています。カーブをしっかり投げられれば、その感覚で直球を投げられる」と得意のシンカーより多い5球を投じた。

 縦に腕を振るカーブは菅野や田口も大切にし、直球を修正する時によく使う。この日は鹿取GMが捕手の後方で視察する中、冷静に緩急を操った。「まだ球が高い」と課題は残ったが、力強い直球で右打者の村上から空振り三振も奪った。

 キャンプ3軍スタートでも焦らず、ブルペン投球、フリー打撃登板と徐々に強度を上げてきた。「一番良い時が100%なら70、80くらいです」。目指している今月末の実戦デビューまでに再度シート打撃に登板する見込み。金の卵が着実に1軍への階段を上っていく。(片岡 優帆)

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