【巨人】由伸監督、立岡&中川が収穫…開幕“前哨戦”敗戦も納得の表情

スポーツ報知
つながり始めた打線に手応えを感じる高橋監督

◆オープン戦 阪神6―3巨人(11日・甲子園)

 開幕カードで激突する阪神との、プレシーズン唯一の“前哨戦”。敗れはしたものの収穫も多く、試合後の高橋監督は納得の表情を浮かべていた。

 まずは相手の新戦力の生チェックができたことだ。阪神はドラ2左腕の高橋遥が先発。韓国球界で2年連続30発をマークした新外国人・ロサリオも3打席観察できた。キャンプ中からスコアラーを派遣し、情報収集は進めているが「当然、映像や聞くだけよりも(実際に)見ることが一番だと思うし、見られたことは良かった」と指揮官は強調。自分の感覚も加えた情報は、シーズン本番に必ず生きる。

 自軍の危機管理も進めた。この日は立岡を「9番・右翼」で先発出場させた。1軍では15年7月11日の阪神戦(東京D)で試合途中に中堅から回って以来、3年ぶりの不慣れな位置だ。由伸監督は「そういうこともシーズンではあると思ってやらせている」と有事の際への備えを含めた起用と説明。甲子園での阪神戦はシーズンでも13試合予定されており、独特な浜風を今のうちから経験させておいた。

 投手陣では、先発・中川に経験を積ませたことを収穫とした。3回まで無失点を続けたが、4回に先頭への四球から連打を浴びて3失点。前回登板の3日のヤクルト戦(東京D)に続き、突如崩れたが、責めることはなかったのも3年目左腕への期待の表れだ。「ローテで1年間回っていこうと思えばこういうこともある。次どうやって投げていくかがこれからの課題。その前後は悪くなかった」と今後の糧にすることを求めた。今は勝敗は度外視していい。それぞれに「奮輝」が見られた伝統の一戦だった。(西村 茂展)

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