【巨人】沢村、カーブ解禁!勝利の方程式定着へ「柔と剛」

スポーツ報知
ブルペンで投げ込む沢村

 巨人の沢村拓一投手(29)が12日、「柔と剛」の融合で「勝利の方程式」定着を目指す決意を示した。力任せというイメージから卒業するため、カーブも交えて緩急をつける。ここまでオープン戦2登板では使う機会がなかったが、本格解禁していく方向だ。

 「カーブを投げたりもしていきます。試合を重ねるにつれて、その日その日でやりたいことをテーマとして持って、クリアしていきたい。シーズンに向けて状態を上げていきたいです」

 昨年は右肩痛で1軍登板なし。長いリハビリ期間は、自分を見つめ直す時間にもなった。それまで割合が極めて少なかったカーブで投球の幅が広がると考えた。

 「1イニング(打者3人に対し)3三振で(最低)9球投げるより(一人1球で)3球で終わることができたほうがいい。毎日投げるために、より効率良く抑えたいと思っています」

 柔軟な発想のもと、2軍キャンプでは力感のないフォームを固めた。1軍昇格後、オープン戦2登板で2イニングを2安打1失点(自責0)の防御率0・00。150キロ以上を連発して制球も安定している。チームには13歳年上ながら誕生日(4月3日)が同じ、憧れの上原も加入。投球術は参考になりそうだ。

 「お話する機会があれば教えていただきたいです。上原さんも含めていい投手がたくさんいるので、自分がうまくなるためにどんどん聞いていきたいです」

 次回は15日のソフトバンク戦(ヤフオクD)の見込みで、この日はG球場ブルペンで39球。カーブだけでなく、新球のカットボールも試した。首脳陣が期待するのはカミネロ、マシソン、上原、沢村の強力「勝利の方程式」形成。今年は剛腕の新たな一面が見られそうだ。(片岡 優帆)

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