【巨人】上原、復帰後初登板は20日日本ハム戦 3426日ぶり東京Dのマウンドへ

スポーツ報知
満開の梅が咲くジャイアンツ球場で打撃投手を務めた上原は、躍動感のあるピッチング(カメラ・橋口 真)

 カブスからFAとなり、巨人へと10年ぶりに復帰した上原浩治投手(42)が20日の日本ハム戦(東京D)で移籍後初登板することが14日、濃厚になった。この日はG球場で2度目のフリー打撃に登板。実戦へ、調整は上々だ。東京Dのマウンドは08年11月1日の日本シリーズ第1戦以来、3426日ぶりとなる。

 上原は強く腕を振った。最後の34球目に投じたのはスプリット。打者・増田の体勢を崩し、打球は威力なく二遊間に転がった。2軍の若手打者5人に対し計34球。直球、スライダーも織り交ぜ安打性は2。「前には進んでいるけど、スプリットがまだまだかな。(理想は)まっすぐと同じ軌道で落ちるということ。まだ1回上に浮く感じがある」と貪欲に質の向上を求めた。

 前回登板した11日のフリー打撃では球種を予告したが、今回はしなかった。実戦を見据え、順調に調整を続けている証拠だ。オフの自主トレではMLB球を使って投球していたため、巨人復帰後はNPB球への対応と、対打者への投球を課題に挙げていたが「打者に投げられているということで、順調に投げているということはある」とうなずいた。

 移籍後初登板にメドが立った。ファンへの“あいさつ登板”は東京Dになる見通しだ。上原は16日にG球場で3度目のフリー打撃に登板し“最終チェック”する予定。本人の状態とボールやマウンドの感覚を確かめ、調整が順調にいけば19日の1軍練習(東京D)に合流する見込み。鹿取GMが当初話していた、20日から1軍に合流するプランが予定通りに進むことになる。

 日本の軟らかいマウンドにも慣れてきたという。この日のフリー打撃でも若手打者陣は「スピンがすごい。制球がいい」など驚きの声を口にした。最終チェックへ向け「今日みたいな感じで投げるようにしたい」と42歳。G党の「おかえりなさい」の声も力に変え、開幕への道を突き進む。

 ◆G上原、最後の東京ドーム登板VTR

 08年11月1日、日本シリーズ第1戦の先発を託された上原は5回に後藤、6回には中島に被弾。105球を投げ、7回5安打2失点、8奪三振と力投したが、打線の援護に恵まれず、敗戦投手。このシリーズでは西武Dで行われた第5戦にも登板。チームは逆転勝利を収めている。

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