【巨人】菅野→田口→野上で開幕虎3タテローテ 「4本目の柱」山口俊は4・3中日戦へ

スポーツ報知
マウンドで捕手の小林(左)に声をかけられ笑顔を見せる山口俊。ソフトバンク打線を6回2失点に抑えた(カメラ・岩下 翔太)

◆オープン戦 ソフトバンク5―6巨人(14日・福岡ヤフオクドーム)

 巨人・山口俊がソフトバンク戦で6回4安打2失点と好投した。中盤以降も球威が落ちないスタミナを披露。開幕2カード目初戦、4月3日の中日戦(ナゴヤD)先発が有力になった。これにより、順調にいけば3月30日からの阪神との開幕3連戦(東京D)は菅野、田口、野上で「虎3タテローテ」を組めるメドが立った。由伸監督が期待を寄せる「4本柱」で開幕4連勝のロケットスタートを目指す。

 球数が増えても、山口俊の直球には威力があった。6回1死二塁、柳田を高めの146キロで詰まらせて右飛。続くデスパイネはこの日最速151キロで空振り三振に打ち取った。強力ホークス打線に6回88球で2失点。「まだまだギアを上げられる余裕がある。このくらいの球数でいけば完投できる。長いイニングを投げさせてもらえるように、信頼される投球をしていきたい」と手応えを強調した。

 前回4日のヤクルト戦(東京D)は4回1失点。登板翌日は軽めに調整する投手が多い中、翌5日はG球場で外野ポール間走を繰り返し「まだまだ鍛えないと。夏場になったら走れなくなるので」と下半身を強化した。昨年は4登板に終わったが、DeNA時代の16年にはセ・リーグトップタイの5完投と元々スタミナは抜群だ。救援陣を温存するため、長いイニングが求められる6連戦最初の火曜日、4月3日の中日戦での先発登板が有力になった。

 これにより、開幕カードの阪神3連戦の先発にもメドが立ってきた。今週末の17日の西武戦(メットライフ)に田口、18日のロッテ戦(ZOZO)に野上が先発予定。首脳陣は良い投手に多くの登板機会を与えたい方針で、両投手は順調にいけば、開幕投手の菅野に続き、そのまま開幕2戦目の土曜日、3戦目の日曜日に回る見込みとなった。

 由伸監督はキャンプ中、菅野、田口、野上、山口俊について「この4人には、きっちり回ってもらわないといけない」と大きな期待を寄せていた。エース菅野の次に昨年13勝の左の田口、順調に調整を進める野上と右―左―右とジグザグでタイプの違う投手を起用できることで、相手打者の目線を変えられるメリットがある。本拠地で阪神に3連勝できれば勢いがつく。続く中日初戦も山口俊が控え、開幕4連勝のロケットスタートも目指せる布陣が整う。

 阪神との開幕カードに強力な3投手を投入できるのも、山口俊に大事な2カード目の初戦を任せられるメドが立ったからこそだ。5、6戦目の中日戦は今後、中川、吉川光、2軍で好調の大竹、内海らの状態を見極めながら判断することになりそうだ。日本一奪回へ先発ローテは「4本柱」を中心に回していく。

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