【巨人】ソフトバンクに3連勝も一流投手から打って欲しい…記者の勝っても喜べない点

スポーツ報知
ソフトバンクに3連勝し、喜ぶ巨人ナイン(カメラ・成海 晃)

◆オープン戦 ソフトバンク2―4巨人(15日・福岡ヤフオクドーム)

 巨人の新外国人・ゲレーロがオープン戦単独トップに立つ5号ソロを放って勝利に貢献した。2回先頭から左中間へ先制アーチ。昨季のキングはこれで2戦3発、5本塁打全てが殊勲弾という仕事ぶりを発揮した。投げては先発したエース菅野が今季最多91球を投げ、6回6安打2失点。今季初めて小林とバッテリーを組み、開幕投手を務める30日の阪神戦(東京D)へ向け万全の仕上がりを披露した。チームは7回に長野が逆転2ラン。昨季の日本一・ソフトバンクに3連勝を飾った。

 日本一軍団に3連勝しても、心の底から喜べない。なぜか…。先発ローテーションに入るであろう相手投手を打ち崩せていないからだ。この日に対戦した中田には、5回までゲレーロの一発だけ。7三振も食らった。今はチームの勝敗よりも、打席内容を問われる時で結果も重視される。若手選手にとっては、一流投手への対応力を見せるチャンスでもある。

 ここまでのオープン戦11試合を軽く振り返ると、ヤクルト・石川には3回無安打無得点。オリックス・西には5回3安打無得点。今回のソフトバンク3連戦では東浜に4回3安打1得点、バンデンハークには4回まで3点を奪うも、すべてがゲレーロの2発によるものだった。現在8勝3敗の2位。先発投手を打てず、後から登板する若手投手から点を奪う展開が目立っている。ここが、記者の勝っても喜べない点である。

 由伸監督は「当然、(先発を)打ってくれればいいけど、そんな簡単にいったら苦労しないよ」と話した。記者が「エース級から打てばアピール度も上がるのでは?」と問うと「試合なのでどんなところでもチャンスだったら、そこでいいものを出すことが大事になる」と否定された。記者の心配が杞憂(きゆう)に終わればいいが…。(巨人担当キャップ・水井 基博)

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