【巨人】勝利の方程式は4人日替わり“USA” 「延長を考慮」斎藤コーチ明かす

スポーツ報知
上原

 巨人の斎藤雅樹投手総合コーチ(53)が16日、今季の勝利の方程式に“ローテーション制”を導入する意向を示した。上原の加入、沢村の復活で有力なリリーバーが4枚となったことで、各人に適度に休養日を設けつつ、その時にフレッシュな3人で試合を締めていく。

 レジェンド・上原の巨人復帰に伴って、斎藤コーチが“秘策”を編み出した。「(1試合に4人)全員使うというのはあまり考えていない。7、8、9回で、1人取っておきたい。(延長戦突入など)何かあった時にサッと回せるというのもある」。延長にもつれ込んだ際を考慮し、“スタンバイ枠”を設けていく。連投が続いたり、疲れが見えたりする者をそこに充て、残り3人で方程式を形成する。

 それぞれに、基本的な役割は設定する。開幕守護神については「日替わりというのは、選手のやる気というのを考えてもね。現状では去年と変わらない? そう思っています」(同コーチ)と、昨季29セーブを挙げたカミネロを指名。その前の2イニングをマシソン、沢村、上原が“セットアッパー・ローテ”を回していく。

 仮にカミネロに休みを与えても、まだ世界一を知る守護神・上原や、15日ソフトバンク戦(ヤフオクD)の8、9回を3人ずつで片づけた16年セーブ王・沢村がいる救援陣は強固そのものだ。「(クローザーが)何回か失敗が続いたりすれば、入れ替われるだけの人材がいる。4人いるってことは非常に頼もしいですね」と高いレベルが4枚そろったことを歓迎。今年の試合終盤の劇場は、相手の盛り上がる場面を与えずに幕を閉じる。(西村 茂展)

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