【巨人】開幕戦始球式に1億円男・設楽悠太 マラソン日本新のエースにオファー

スポーツ報知
設楽悠太

 今年2月の東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太(26)=ホンダ=が、巨人の今季開幕戦となる30日の阪神戦(18時・東京D)で、始球式の最有力候補に挙がっていることが16日、分かった。

 設楽はハーフ、フル両マラソンの日本記録を持つ実力は当然のこと、新記録樹立の際に1億円の報奨金をゲットしたことでも話題を集めた。野球とマラソン。競技の垣根を越えた“共闘”で2020年東京五輪への機運を高めていく。

 2018年由伸巨人の戦いの火蓋は、日本男子長距離界のエースの1球で切られる可能性が高まった。30日に阪神と激突する開幕戦の始球式で、巨人が設楽悠太にオファーを出したことが分かった。

 20年東京五輪から野球・ソフトボールの競技復帰が決定。巨人は五輪の機運を高めるべく、ここ数年はアスリートを始球式に起用してきた。今年も慎重に人選を進め、その中で五輪の花形種目でもあるマラソンで、目覚ましい活躍を見せる設楽悠が最上位に浮上した。

 設楽悠は今年2月の東京マラソンで2時間6分11秒、日本人トップとなる2位に入り、16年ぶりに日本新記録を更新した。19年に行われる五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場を確定させ、その後の東京五輪本番での活躍が最も期待される、申し分のない人選だ。

 最も旬で“バブリー”なランナーだ。日本記録を更新した際、日本実業団陸上競技連合から報奨金1億円をゲットしたことも話題になった。日本陸上界で初めてハーフ、フル両マラソンの日本記録保持者となった実力は当然のこと、端正な顔立ちや報奨金の使い道を「豪快に使いたい」などと歯切れのいいコメントでも注目を集める。4年ぶりのリーグ優勝、そして6年ぶりの日本一へ「奮輝」する由伸巨人に、頂点に立つ男がパワーを注入する。

 日本勢の活躍が記憶に新しい平昌五輪が2月25日に閉幕し、パラリンピックも18日に閉幕する。いよいよ次は「TOKYO」だ。設楽の起用が実現すれば競技の垣根を越えて、スポーツ界全体で日本中を盛り上げる―。そんなメッセージを込めた1球となる。

 ◆設楽 悠太(したら・ゆうた)1991年12月18日、埼玉・寄居町生まれ。26歳。双子の兄・啓太とともに男衾(おぶすま)小5年から陸上を始める。10年、武蔵越生(おごせ)高から東洋大経済学部に進学。箱根駅伝では1年時に3区8位、2年時7区区間新記録(当時)、3、4年時3区区間賞を獲得した。今年9月にベルリンマラソンに挑む予定。170センチ、48キロ。家族は両親と姉、兄。

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