【巨人】坂本勇、実戦で2週間ぶり安打出た! オープン戦初マルチ

スポーツ報知
1回2死、左前安打を放った坂本勇

◆オープン戦 西武1―2巨人(17日・メットライフドーム)

 巨人が西武に競り勝ち、オープン戦4連勝で首位に躍り出た。

 失投を逃さなかった。坂本勇は高めに抜けたカーブを振り抜き、打球を左前に落とした。初回2死。昨季までのチームメート、高木勇との初対戦。いずれも低めのカーブを初球ファウル、2球目は空振りしたが、3球目の外角高めのカーブをヒットゾーンへ。「甘かったので対応できました」。3日のオープン戦・ヤクルト戦(東京D)以来、2週間ぶりの実戦での安打となった。

 さらに4回先頭。今度は初球の高め直球を捉え、ライナー性の打球を右前に運んだ。今季初の複数安打に「結果として(2安打)出たのでよかった」と振り返り、最後は「よく知っている投手なので頑張ってほしいですね」と、新天地で戦う右腕にエールも送った。

 4日のヤクルト戦(東京D)から実戦を離れ、6日以降はG球場でじっくりと調整してきた。14日のソフトバンク戦(ヤフオクD)から再合流となったが、打撃だけではなく、守備でも開幕モードに入っている。試合中には今季から二遊間でコンビを組む二塁・吉川尚に、こまめに守備位置の指示を送った。

 常々「セカンドは長年固定できていないポジション。レギュラーを取ってほしい」と大きな期待を注いでいる後輩へ、惜しむことなく助言を送る。これには吉川尚も「自分が思っている場所と全然違う場所を守るように指示をもらったりしている。初めての打者も多いのでありがたいです」と感謝する。攻守で主将としてチームを背負う覚悟を見せている。

 春季キャンプ中は左足の上げ幅を抑えた新打法に着手したが、オープン戦では昨季までと同様に大きく左足を振り上げる打席もあり、まだまだ試行錯誤を続けている段階だ。この日は2安打を記録したが、「まだタイミングは打席の中でバラバラなので、安定するようにやっていきたい」。現状に満足することなく、理想の形を開幕までに仕上げていく。(後藤 亮太)

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